『相棒』シリーズの脚本を手がけた太田愛の小説を実写化したPrime Originalドラマシリーズ『犯罪者』で、日本のドラマに初出演し、クライムミステリーのダークヒールに初挑戦したチョン・イル。本作出演の裏話、20周年を迎えた俳優人生への思いを聞いた。(インタビュー前後編の後編)

■チョン・イル、俳優人生20周年!デビュー時を振り返り、今思うこと

――イルさんは、自身の性格をアマガエル(韓国では天邪鬼のイメージ)のようだとおっしゃっていますが、今回演じる謎の男・滝川のイメージを動物に例えると?

「ライオンですね。僕は、動物に関するドキュメンタリーを見るのが好きなんですが、オスのライオンは、あまり群れを成さないんですよ。狩りをするときも、1匹です。長い間、標的を観察して待って、一気に狩りをするスタイルが、滝川と似ているんじゃないかなと思います」

―― 公式YouTubeチャンネル「チョン・イル 1日1ウ JUNGILWOO」でも、日本でひとり暮らししている様子を配信されていましたが、その時に『犯罪者』の撮影もしていたんでしょうか?

「そうなんです。昨年から頻繁に来日して、撮影をしたり、リハーサルをしたり、ミーティングをしたりしていました。本格的に撮影を行ったのは2ヵ月間で、その間はずっと日本にいました。これほど長く日本に滞在したのは、初めてでした」

写真提供:HiRAO INC

――何度も来日をしていて日本語も堪能なイルさんですが、日本でのひとり暮らしは、いかがでしたか。

「毎日、温泉に行って、買い物に行って、料理をして、家の掃除をして、洗濯をして……そんなふうにして過ごしていました。旅行ではなく、日本で“生活”していましたね。仕事で来日するときはいつも車で移動しますが、今回は、撮影のないときは地下鉄やバスを利用していたので、東京をよく知ることもできました。僕に気づく方もいて、日本でのひとり暮らしを満喫しました!」

――2026年で俳優人生20年を迎えます。イルさんがデビュー当時、日本のメディアに初めて取材を受けた際、「韓国TVドラマガイド」(ムック版)でもインタビューさせていただきました。約20年経って、同じ媒体でインタビューを受けることについて、どんな気持ちですか?

「とても感慨深いです。デビューしてすぐに日本での活動もスタートさせましたが、今もたくさんのファンの方々が僕のことを待ってくださって、応援してくださっていて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんの応援や思いがあったからこそ、僕は俳優として生き残ることができたんじゃないかと思っています。

 この20周年の節目に、初めて日本の作品に参加することができ、新しい挑戦をすることができたのは、本当にすごくいいタイミングだったと思います。