八百万(やおよろず)の神々といわれる日本の神様。「やおよろず」とは「数え切れないほど」という意味で、数字の八百万よりもさらに多いということ。「そんなに多くちゃ、いったいどの神様にお祈りすればいいか、わからない!」という方もいますよね。そこで今回は「誰にでも当てはまる、まずお参りすべき神社」について、お話していきましょう。
■神社の数はコンビニより多い!?

全国でわかっているだけで8万社以上あり、なかにはこんな一風変わった神社も。
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日本全国、どの街角にもあるコンビニ。実は神社のほうが数が多いって知っていました? 実は、天皇家の祖神・天照大神を祀る伊勢神宮を本宗とする神社本庁(東京都)が包括している神社は約8万社あり、全国の神社の97%を占めています。これだけでもコンビニの数よりも多いので、じゅうぶん途方に暮れる数字ですよね。
でも大丈夫。まず一番大切にすべき神社は皆さんのすぐそばにあります。それは、自分の生まれた場所を守ってくれている産土(うぶすな)神社。私たちがこの地球上にオギャーと生まれてきて、最初に空気を吸った場所を守っている神が産土神です。生まれた子の魂の守護を引き受けますよ……と担当してくれた神様です。
ですので、実家に帰ってお墓参りをするように、ご先祖様を敬うように、生まれた土地にある神社を大切にしたいものです。
■産土神社が遠くて行けない時は…

これはさすがに極端ですが……遠くて行けないことはよくありますよね。
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とはいえ、生まれた土地にずっと住み続けている人ばかりではありません。進学や就職などで引っ越すことも珍しくないですし、たびたび地元に帰れるわけでもありません。
「故郷を離れたら、開運生活の第一歩から挫折なの?」
とよぎった方もいると思いますが、大丈夫。そんなときには、いま住んでいる地域を守っている氏神(うじがみ)神社にお参りしましょう。氏神とは文字どおり、もともとは自分たちが属する氏族の祖神や氏族と関係の深い神のことでしたが、時代とともに、その土地の神である産土神のことも氏神と呼ばれるようになりました。
今あなたが住んでいる土地の氏神様はどの神社なのかは、その都道府県の「神社庁」に問い合わせをすると教えてくれます。近所の神社に神職がいるようでしたら相談してみるのもよいでしょう。