『韓国TVドラマガイド』編集部がお薦めする「何度も繰り返して観たくなる」“沼落ち”韓国ドラマ名作選。今回は繊細な恋模様や心温まるセリフに、日常で疲れた心がほっと癒される「心の琴線に触れる“繊細ロマンス”」のベスト 5作品を紹介します。

■【繊細ロマンス「番外編」】ナム・ジュヒョクの苦悩と成長が楽しみな『二十五、二十一

 まずはベスト5の前に番外編として、現在配信中のNetflixシリーズ『二十五、二十一』(2022年)をピックアップ。物語はまだ前半ですが、繊細ロマンスの名作となりそうな予感をひしひしと感じます。

 序盤の主な舞台はIMF通貨危機で韓国経済が大きく揺れ動いている1998年。家が没落して大学を休学し、アルバイトで生計を立てる苦学生ペク・イジン(ナム・ジュヒョク)と、フェンシング競技に夢を懸ける高校生ナ・ドヒ(キム・テリ)の出会いから始まります。

 経済的にも心理的にも追い込まれた境遇で苦悩する姿、そんな中でヒロインに見せる温かな思いやり、彼女に感化されて夢を語り、思わず浮かべる柔らかい笑み……と、ナム・ジュヒョクのナイーブな表情や佇まいに心が引き寄せられます。ポケベルのメッセージで互いの心がつながるシーンなど、懐かしさと温かさを感じさせる演出も美しく、映像も見どころになっています。ヒロインとの関係もこれからどう展開していくのか、要注目の青春成長ロマンス作です。

Netflixシリーズ『二十五、二十一』独占配信中