■弱小プロ野球団の再建を描いた胸アツ作『ストーブリーグ』

『ストーブリーグ』は、万年最下位の弱小プロ野球球団ドリームスを舞台に、その再建のために奔走する球団スタッフたちの人間模様を描いたヒット作。

 主人公は、ナムグン・ミン扮する野球経験ゼロで知識もないゼネラルマネージャー、ペク・スンス。一見非情とも思える彼の改革に対して最初は反発しつつも、次第にその実力を認め、力を合わせていく球団運営チームのチーム長セヨンをはつらつと演じたのが、パク・ウンビンだ。

『ストーブリーグ』©SBS

 セヨンは誰よりも球団ドリームスを愛し、再生のためには寝る間も惜しまぬ、ある種の“オタク”で、『ウ・ヨンウ弁護士〜』の“クジラオタク”なウヨンのピュアさと重なる。

 スカウトや年俸交渉、トレードなど、プロ野球のオフシーズン(ストーブリーグ)に行われる運営サイドの物語が興味深く、ヒロインを通して学ぶことも多いはず。選手や監督、コーチ陣だけでなく、広報、マーケティング、戦力分析チームなど裏方たちが、「勝てるチームになるには?」を追い求め、ひとつになっていく様が胸アツだ。

 韓国では大ブームとなり、2020年百想芸術大賞では『愛の不時着』を抑えて作品賞の栄誉に輝いたほど。主演のナムグン・ミンはSBS演技大賞の大賞も受賞した。『ミセン−未生−』や『梨泰院クラス』にハマった人にもぜひ観てほしい名作だ。

『ストーブリーグ』©SBS

『ストーブリーグ』DVD-BOX1&2 各15,840円(税込)
発売元:PLAN Kエンタテインメント 販売元:ハピネット・メディアマーケティング ※レンタル・配信中
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