以前にも書いたが、韓国人、とくに都市生活者は疲れている。

 受験戦争に疲れ、就職難に疲れ、語学習得に疲れ、財テクに疲れ、外見至上主義に疲れている。おまけに先の大統領選挙で初めて「誰に投票しても同じ」という無力感にさいなまれた。

 韓流を通して韓国を見ている外国人の目に、我が国は華やかに見えるかもしれないが、残念ながら5163万人の国民一人ひとりの暮らしを底上げするほどの力は韓流にはない。

 後部座席で涙を流すミョンソクに自らを重ねた韓国人は少なくなかったはずだ。それは経済成長が停滞して久しい日本の人たちも同じかもしれない。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』13話では、済州が腹黒策士クォン・ミヌ(チュ・ジョンヒョク)の人間味まで引き出したとSNSで話題になった。写真は酒を買いに行ったクォン・ミヌと春の日差しチェ・スヨンハ・ユンギョン)が、缶ビールを飲みながら歩いた西帰浦市立海洋公園付近。手前左はセヨン橋