「生きるのに疲れたら済州に来い」
これは、Netflix韓国ドラマ『私たちのブルース』の10話で、済州で行商しているドンソク(イ・ビョンホン)が、ソウルで働いている友人たちに言ったセリフだ。
こんなドンソクのいる済州によって癒されたのがシン・ミナ扮するソナだ。彼女は心を病んでいたが、ドンソクの待つ済州に通ううちに、本来の自分を取り戻していく。
そして、ドラマは違うが、やはり済州によって救われたのが、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の主人公ウ・ヨンウ弁護士(パク・ウンビン)の上司チョン・ミョンソク(カン・ギヨン)だ。
■都会に暮らす韓国人は疲れている
13話でソウルの空港にバカンス気分まるだしの服装で現れたことからもわかるように、済州出張にやけに積極的だったチョン・ミョンソク。島を縦断するオープンカーの後部座席に座っていた彼は、風を受けながら緑のトンネルを抜けるとき、あふれる涙を止めることができなかった。