日本で韓流ブームが巻き起こって約20年。韓国ドラマの人気とともに歩んできた韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』の表紙を飾ったスターたちを、当時のエピソードなどを交えて振り返っていくシリーズ。今回は、2019年6月発売の83号から2020年2月発売の87号までを紹介します。

チ・チャンウク除隊後初登場! パク・ボゴムの魅力溢れる『雲が描いた月明り

 83号(2019年6月発売)は、同年4月27日に兵役を終えて除隊したばかりのチ・チャンクの撮り下ろし&インタビューを掲載。早くも新作が決まるなど、復帰準備中のチ・チャンウクを取材しました。

 兵役を経験したことについて、「自分のことをしっかり見つめ直し、考えることができた」と語ったチ・チャンウク。芸能界復帰で一番楽しみにしていることは、「久しぶりに作品に出ること」と話し、当時打ち合わせ中だった復帰作『僕を溶かしてくれ』(2019年)について、「どんな自分を発見できるか、ワクワクします」と、充実した気持ちで仕事に臨んでいることを明かしています。

 ちなみに除隊してすぐに行ったことは、母親を連れての日本旅行だったそう。入隊中は、家族やファンの愛にたくさん支えられたといいます。

 この2019年は、入隊していたスター俳優たちが続々除隊してきた時期。2月5日にチュウォン、3月27日にイム・シワン、4月25日にイ・ミンホ、5月16日にテギョン2PM)、5月23日にカン・ハヌル、7月1日にキム・スヒョンと、主演クラスの俳優たちが芸能界に戻ってきて、彼らの新たな作品に期待が高まっていました。実際に次々と復帰し、素晴らしい作品を生み出しています。

『韓国TVドラマガイド』(83)表紙チ・チャンウク

 84号(2019年8月発売)はパク・ボゴム主演の大ヒット胸キュン時代劇『雲が描いた月明り』を大特集。各話の見どころ解説や名セリフ、キャラクター解析など、徹底紹介しました。

 本作で“国民の世子”と称され、アジアのトップスターの座に飛躍したパク・ボゴム。凛とした佇まいと気品、宝石のように煌めく笑顔は、まさに『雲が描いた月明り』の主人公イ・ヨンと重なります。彼自身もヨンについて「表に出さなくても内には強さを秘めたキャラクター」と分析、自分も同じような性格だと語っていました。

 時代劇は、身のこなしや台詞の言い回しなど、若い俳優にとっては難易度の高い作品ですが、それを微塵も感じさせることなく、生き生きと魅力的に演じていたパク・ボゴムの天賦の才能に、改めて感服です。

 またこの号では、ソ・イングクが兵役後、初のドラマ出演となった『空から降る一億の星』で久々のインタビュー登場。天使か悪魔か、ミステリアスな魅力で人の心を惹きつける主人公ムヨンに対する思いを語ってくれました。「個人的にも俳優としても大きな意味があった作品。これからも、どんな役を演じるときも、(ムヨンのように)僕の姿が見えない俳優になりたい」という言葉が印象的でした。

『韓国TVドラマガイド』(84)表紙パク・ボゴム『雲が描いた月明り』