韓国ドラマ大豊作の年といわれている2022年。『韓国TVドラマガイド』編集部では、2021年末から2022年12月初旬までに日本で初放送、初配信された韓国ドラマを総括。視聴者に感動を与えた作品や俳優、この1年の韓ドラ界の流行と傾向を分析し、読者の反応も合わせて、「韓国ドラマ大賞2022」を選定した。

「今年」を象徴する俳優、「ACTOR OF THE YEAR」には『赤い袖先』のジュノ2PM)、「ACTRESS OF THE YEAR」には『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のパク・ウンビン。主演男優賞には『ビッグマウス』のイ・ジョンソク、主演女優賞には『シスターズ』『ユミの細胞たち2』のキム・ゴウンが選定された。

 ここでは、2022年のブレイク俳優にスポットを当てた「今年のブレイクスター」賞を紹介する。

■2022年にブレイクした俳優5人!「今年のブレイクスター」賞

「韓国ドラマ大賞」で「今年のブレイクスター」に選出されたのは次の5人だ。

カン・テオ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

 1人目は、2022年の大ヒット作『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のイ・ジュノ役、カン・テオ。1994年6月20日生まれで、ソ・ガンジュンコンミョンらとともに5000倍の競争率を勝ち抜いた5人組俳優グループ、5urprise(サプライズ)のメンバーとしてデビュー。『それでも僕らは走り続ける』『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』などで注目度を上げていたが、『ウ・ヨンウ~』ではパク・ウンビン扮する自閉スペクトラム症の新米弁護士ヨンウをありのまま受けとめて支えるジュノ役がハマり、“癒し系彼氏”として大ブレイクした。

 ジュノは訴訟業務チームとして仕事のサポートはもちろん、回転扉の前で困っているヨンウに通り方を教えたり、クジラの話を楽しく聞くなど、さりげない優しさと紳士的な対応を見せる。まっすぐな感性を持つヨンウに惹かれ、一途に恋する姿は物語の癒しになった。本作でブレイク直後に、兵役に入ったカン・テオ。成長した姿を見せてくれる日が待ち遠しい。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』画像出典:ENA

イ・ジェウク還魂』『還魂:パート2』

 続いてのブレイクスターは、ファンタジー時代劇『還魂』の主人公チャン・ウクを演じたイ・ジェウク。1998年5月10日生まれで、ヒョンビン主演作『アルハンブラ宮殿の思い出』の天才ハッカー役でデビュー。若手ながら作品ごとに化ける演技派カメレオン俳優だ。『偶然見つけたハル』『ドドソソララソ』などですでにブレイクの兆しはあったが、初挑戦となる時代劇でカッコよさとセクシーさがダダ漏れの“主人公オーラ”を放ち、人気が爆発した。

 架空のテホ国を舞台に、魂を入れ替える“還魂術”によって運命を変えられた人々を描いた『還魂』は、新作のパート2も配信中。イ・ジェウクのほか、ファン・ミンヒョンユ・ジュンサンユ・インスらパート1のキャストが勢ぞろいして、新たな物語を繰り広げる。

『還魂』画像出典:tvN