Netflix配信中でトップ10にランクインしている注目新作『離婚弁護士シン・ソンハン』

 主人公の弁護士、シン・ソンハン役のチョ・スンウと仲間たちの飲酒場面だけでもかなり見応えがあるが、なにより過去、映画で存在感を示した俳優がバイプレイヤーで続々登場するのが楽しい。

■名脇役ぞろいの『離婚弁護士シン・ソンハン』、弁護士事務所の事務長役にキム・ソンギュン、その別居中の妻役はチャン・ソヨン

 舞台を中心に活躍していたが、チェ・ミンシクハ・ジョンウ主演映画『悪いやつら』の80年代風ヤクザ役で一気に知名度を上げたキム・ソンギュンが、『離婚弁護士シン・ソンハン』では主人公弁護士(チョ・スンウ)の相棒、ヒョングンを演じている。

 ドラマファンにとっても、『D.P. -脱走兵追跡官-』の上官役や『応答せよ』シリーズなどでおなじみのバイプレイヤーだ。

事務長ヒョングン役のキム・ソンギュンの出世作『悪いやつら』の撮影風景(釜山映像委員会)。ハ・ジョンウの左隣がキム・ソンギュン

 注目はヒョングンと別居中の妻を演じていたチャン・ソヨン。彼女も韓国映画好きなら見覚えがあるだろう。

 映画『彼とわたしの漂流日記』では、主人公(チョン・ジェヨン)の彼女役で本作にも通じる冷静な女性を演じた。そのどこにでもいそうな地味目韓国女子的風貌から、良妻賢母の役が多い。『素晴らしい一日』のダメ男(ハ・ジョンウ)に金を融通してやるシングルマザー役。『ベテラン』で財閥三世に虐げられるトラック運転手(チョン・ウンイン)を陰で支えた妻役。『新 感染半島 ファイナル・ステージ』の冒頭、体を張って家族を守ろうとした母親役(カン・ドンウォンの姉役)はその好例だ。

 チャン・ソヨンは『愛の不時着』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』など、大ヒットドラマにも数多く出演している。

漢江。ヨットの向こうに映画『彼とわたしの漂流日記』の無人島砂浜場面が撮影されたパム島が見える