■DJイ・ソジン役に目力女優ハン・ヘジンラーメン屋の店主はチャンシルさん!

 スキャンダルに苦しむ容姿端麗な女性役にハン・ヘジン。見つめていると吸い込まれそうな瞳の彼女は、光州民主化運動で民間人を虐殺した元大統領に復讐しようとする女性を演じた映画『26年』の演技が印象に残っている。ダメ男役のファン・ジョンミンと恋に落ちるまじめな銀行員を演じた映画『傷だらけのふたり』も記憶に新しい。

 また、姑に徹底的にいじめられる嫁を演じたぽっちゃりした女優ファン・ジョンミン(有名男優と同名)を観て、映画『怪しい彼女』を思い出した人は多いだろう。あのときは全羅道訛りの姑役の “国民オンマ” ナ・ムニにいじめられる嫁の役だった。その表情や佇まいは胸が痛くなるほど気の毒だったが、他の追随を許さないハマり役なので、また同じような役が来るのではないだろうか。

 さらに、主人公がランチに通っているラーメン屋の娘を見て驚いた。映画『チャンシルさんには福が多いね』で、失業した映画プロデューサーを演じたカン・マルグムだったのだ。

 映画『チャンシルさん~』同様、慶尚道訛り(本人も釜山出身)。それはまるで、仕事に敗れ、恋にも破れたが、下宿屋のハルモニ(ユン・ヨジョン)やレスリー・チャン(キム・ヨンミン)の言葉に薫陶を受け、新たな生き方を見出したチャンシルのその後を見るようだった。

主人公行きつけのラーメン屋の娘を演じているカン・マルグムの主演映画『チャンシルさんには福が多いね』で、チャンシルが引っ越してきたタルトンネ(弘済洞ケミマウル