●『良くも、悪くも、だって母親』
配信日:4月26日 更新日:毎週水・木
演出:シム・ナヨン『怪物』『十八の瞬間』 脚本:ペ・セヨン 映画『完璧な他人』『ステラ SEOUL MISSION』
女手ひとつで養豚場を営む母ヨンスンに厳しく育てられ、いつのまにか母に背を向け、成功のためだけにひた走る冷血検事となっていたガンホ。だが、不慮の事故で記憶を失った彼は7歳の少年に戻ってしまう。息子のため、「もう一度だけ悪い母になろう」と決心したヨンスンだが……。
すれ違う親子が絆を取り戻す道のりを描くヒーリングコメディ。『恋のスケッチ~応答せよ1988~』や『ブラックドッグ ~新米教師コ・ハヌル』などで知られる名バイプレーヤー、ラ・ミランが、“悪い母”に。『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』でブレイク中の若手演技派イ・ドヒョンが、肉体は大人、心は少年のガンホ役を担う。
すでに『18アゲイン』(2020年)で、心はアラフォーの高校生を演じているイ・ドヒョンだが、7歳の少年を表現するか、期待が高まる。ガンホの長年の友人ミジュ役には『賢い医師生活』のミナ役で知られるアン・ウンジン。脚本は『エクストリーム・ジョブ』などの人気映画の脚本・脚色で知られるペ・セヨン、演出は『十八の瞬間』『怪物』で才能を発揮した注目の女性監督シム・ナヨン。
続いて、Netflix初登場の韓国ドラマをピックアップして紹介。
●『怪物』
配信日:4月1日(全16話)
演出:シム・ナヨン『良くも、悪くも、だって母親』『十八の瞬間』 脚本:キム・スジン『マッド・ドッグ~失われた愛を求めて~』『錐(きり)』
出演:シン・ハギュン、ヨ・ジング、チェ・デフン、キム・シンロク
地方の小さな村で起きた猟奇殺人事件。その事件を追うことになるソウルからやってきたエリート刑事ジュウォン(ヨ・ジング)と、かつて殺人犯と疑われたことのある地方刑事ドンシク(シン・ハギュン)、2人の刑事の姿を描く。2021年の百想芸術大賞で作品賞、脚本賞、主演男優賞(シン・ハギュン)と三冠を獲得したクライムサスペンス。
エリートと元容疑者、互いに腹の底を怪しみながら奇妙なパートナーを形成する2人の心理戦、地方都市独特の空気感、どこか怪しい登場人物、驚愕の新事実……スリラーあり、ヒューマンあり、脇見を許さない緻密な展開にぐいぐいと引き込まれる。
“怪物”逮捕のために彼ら自身も“怪物”へと変化する様子、それぞれのカラーで物語を牽引するヨ・ジング、シン・ハギュンの“演技モンスター”ぶりを堪能したい。演出は新作『良くも、悪くも、だって母親』への期待も高まるシム・ナヨン。演技・脚本・演出の三拍子揃った重厚サスペンス。
イ・ドヒョンがシン・ハギョン演じる主人公の少年期を演じ、短い出演シーンながら強い印象を残している点でも要チェック作だ。