今回は韓国の通信事情。つまりインターネットやLINE、SNSなど、韓国でも日本にいるときと同じような環境でスマホを使うことができるか……という問題だ。

 しかしその前に、海外に出たとき、日本からの情報とどうつきあうか……ということから考えてもいい気がする。自分にとってどんな設定の韓国旅がしっくりくるのかという話だ。

 韓国のネットに関する情報を調べようとすると、もう、怒涛のごとく情報が飛び込んでくる。それを丹念に調べようとすると、かなりの時間が必要になる。韓国で置かれる状況がいまひとつわからないときは、いくら読んでも決められないことも多い。

 具体的には韓国でWi-Fiルーターを借りるか、SIMカードを挿れるかということになるのだが、その値段を含めて選択肢は多い、というか多すぎる。その前で一度、立ち止まってほしい。

 ますそのあたりを整理する。

●韓国のホテルではWi-Fiがつながる

 韓国では、温泉マークのあるようなモーテルと呼ばれる安宿でも、まずWi-Fiは無料でつながる。ネットをつなぐのは宿にいるときだけ。そこを出たら使わないと決めれば、SIMカードやルーターと無縁の旅になる。いろいろ気にしなくてもいいわけだ。そんな旅は決して悪くない。

●自分のスマホがSIMフリーではない

 つまり韓国のSIMカードを挿れることができない。この場合はWi-Fiルーターのレンタルに選択肢は狭められる。

●SIMカードを日本で買うか、韓国で買うか。eSIMも登場

 やはり韓国でも日本と同じネット環境をと考えると、プロセスはこうなる。

 日本の通信会社やその代行業者のサイトにアクセスして契約する方法がある。受けとりは自宅に送ってもらうか、出発前に空港で受けとるか。日本で契約しても、受けとりは韓国というケースもある。最近はeSIMというものも登場している。これはSIMカードという目に見えるカードがなく、ネット上の操作でSIMカードが入った状態になるシステム。

 ポイントは日本語で契約するかどうか……という問題だ。会社によっては電話で相談もできる。日本語というわかりやすい環境のなかで手つづきを進めるのが、日本で買うパターン。

 韓国で買う場合は、空港のカウンターでの契約になる。日本語ができるスタッフがいるときもあるが、基本は英語か韓国語。SIMカードは市内のコンビニでも買えるが、空港のカウンターより料金が高く、英語がうまく伝わらないこともある。英語といっても、その手つづきに難解な内容はない。簡単な会話でことは足りると思っていい。韓国の空港で借りると決めれば、日本に溢れる情報はだいぶ絞られてくる。