財閥家の末息子~Reborn Rich~』『シスターズ』『クイーンメーカー』など、最近は財閥の裏側を激しくドラマチックに描く韓国ドラマが熱い。今、Netflixで人気急上昇中の『優雅な一族』も財閥を舞台にしたジェットコースターサスペンスだ。

●『優雅な一族』あらすじ

 韓国有数の財閥MCグループを経営するモ家は、一族が起こすスキャンダル、不正を当然のように揉み消し、利益を脅かす者がいれば徹底的に排除する危機管理チーム「TOP」によって、その体裁を保っていた。

 ある日、MCグループの名誉会長モ・ワンピョ(チョン・グクファン)が危篤状態に陥り、孫娘であるモ・ソッキ(イム・スヒャン)が15年ぶりに韓国に帰国する。ワンピョが溺愛するソッキの登場によって、後継者の座を揺るがされたモ家の人々は、TOPとともに、ことあるごとに彼女の邪魔をしていく。

 ソッキは彼らに立ち向かうため、また、15年前の殺害事件の真犯人を探すため、帰国の日に偶然出会った弁護士ホ・ユンド(イ・ジャンウ)を雇うことに。最初は高慢なソッキに戸惑うユンドだが、殺人犯として服役中の母の無実を晴らすため、ソッキに協力することを決意する。

■Netflix人気急浮上!濃厚な財閥サスペンス『優雅な一族』見どころ一挙紹介

『優雅な一族』は、とにかく1話1話が目まぐるしく濃厚だ。まず驚かされるのが、モ家の人々が次々と起こすスキャンダルを猛スピードで解決する危機管理チーム「TOP」のおそろしいまでの有能ぶり(悪党ぶりともいえる)。

 そのTOPに何度もハメられながらも、15年前の死亡事件の真相をさぐるヒロイン、モ・ソッキの、ゆるぎない強さにすかっとなり、ソッキと不思議な縁で結ばれた弁護士ホ・ユンドの活躍を期待するように。

 一方で、モ家の人々がそれぞれ抱える秘密に驚かされたり、妙な緊張感が走る食事タイムにヒリヒリしたり、攻守がすぐ入れ替わる財閥パワーゲームに呆れたり……と、次から次に気になることが生まれ、視聴が止まらなくなっていく。

 まず、イム・スヒャン演じるヒロイン、跳ねっ返り財閥令嬢モ・ソッキがいい。ラブコメ好きならチャウヌASTRO)と共演した『私のIDはカンナム美人』が印象深いだろうが、コメディから悲恋、サスペンス、悲しき悪女までなんでも器用にこなす万能女優だ。

 一見じゃじゃ馬にみせつつも、母の死の事件の真相を求めて、TOPと頭脳戦に挑む姿、実は誰よりも優しく、昨日の敵に手をさしのべる姿もカッコよく、劇中どんどん好感度があがっていく。

『優雅な一族』(C)iHQ,Inc.