ツンデレ御曹司年下男子、男装ヒロインなど、韓国ドラマのヒットの法則のなかでもあまり知られていないものがある。それは、ヒロインの名前がタイトルにフルネームで入っていること。古くは『私の名前はキム・サムスン』や『また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来~』、最近なら『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』がそうだ。

 いずれも個性強すぎだが等身大の愛すべきヒロインが支持された作品で、タイトルにも活きている。そして、今Netflixで連日視聴ランキングトップ10入りし、SNSでも話題を呼んでいる『力の強い女 カン・ナムスン』も、まさにその法則にハマったドラマだ。

■Netflix『力の強い女 カン・ナムスン』見どころは?『力の強い女 ト・ボンスン』に続く“強い女”シリーズ第2弾!

 本作の主人公は、先祖代々、女性にだけ受け継がれる怪力を持つ女の子、カン・ナムスン。大ヒットした『力の強い女 ト・ボンスン』(これも法則どおり)の脚本家が贈る“強い女”シリーズ第2弾で、ナムスンはボンスンの遠い親戚に当たるという設定だ。

 ちなみに、第3話ではシリーズの縁で、ト・ボンスン(パク・ボヨン)&アン・ミンヒョク(パク・ヒョンシク)夫婦がゲスト出演。6年ぶりのボンスン&ミンヒョクカップルのとびっきりキュートで甘々なやり取りに視聴者も歓喜した。

 そのボンスンも暴走するバスを止めるなど相当の力持ちだったが、今回のナムスンはさらに上をいく。なにせ機器の故障でブレーキが効かなくなった飛行機の扉をぶち破って飛び降り、機体を掴んで止めてしまうほど。ただ力があるだけでなく、スピードとジャンプ力もあり、さらにははるか遠くまで見える動物並みの視力を持つスーパーガールなのだ。

 加えて、先祖代々イケメン好きで、ひょんなことから出会った刑事カン・ヒシクに一目ぼれ(ちなみに、ナムスンの推しはチャウヌという設定)。ある事情によりモンゴルで育ったため敬語をうまく使えないが、正義感が強く、タメ口でも言っていることは妙な説得力があるのも痛快だ。

 このユニークな怪力ヒロイン、ナムスンを演じるのは、『イカゲーム』や『今、私たちの学校は…』で注目されたイ・ユミ。どこであろうとたくましく暮らす“野生児”をのびのびと演じ、愛さずにはいられない。

 そんな彼女と捜査バディを組むことになる麻薬特殊捜査チームの刑事カン・ヒシクに扮するのは、Wanna One出身で『十八の瞬間』など俳優としても繊細な表現力を見せているオン・ソンウ。ナムスンに振り回されながらも「この感じ、悪くない」とハマっていく熱血刑事ヒシクを爽やかかつコミカルに演じ、魅せられる。2人のほっこり微笑ましいやり取り、恋の行方に注目だ。