今年も恒例の「韓国ドラマ大賞」発表の季節がやってきた。創刊18周年を迎えた韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』編集部が、2022年末から2023年12月までの韓国放送作＆日本上陸作を総括。この1年の韓国ドラマ界の流行と傾向を分析して、視聴者に大きな感動を与えた作品や俳優を選定している。
ここでは、その注目の2023年「韓国ドラマ大賞」から、主演俳優賞、作品賞、そして栄えある大賞を紹介する。
■「韓国ドラマ大賞」最優秀作品賞に輝いたのは？
《最優秀作品賞》『愛だと言って』
復讐から始まる男女の恋と、心の再生を細やかに描き出し、日本でも韓ドラマニアから高い評価を受けた秀作。ジャンルをミックスした複雑な構成、スピーディな展開、センセーショナルな内容の作品が増えるなか、主人公カップルがゆっくりと心を近づけていく過程を丁寧に寄り添うように映し出していく演出が温かく、こんなドラマが見たかった！と思わされた。
女性監督ならではの柔らかで余白のある映像も美しく、どこにでもいるような平凡なキャラクターたちが口にするセリフも共感を誘う。
主人公カップルを演じたキム・ヨングァン×イ・ソンギョンが醸し出す雰囲気がいい。緊張感あふれる関係から、不器用に心を開いていくさま、相手を想うからこそ近づけない距離感も胸を締め付けた。
ほかに、脚本・演出・俳優いずれも優れていた作品として、『浪漫ドクター キム・サブ３』『今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜』『ムービング』『輝くウォーターメロン〜僕らをつなぐ恋うた〜』などが挙がった。
●配信情報
『愛だと言って』ディズニープラス スターにて全話独占配信中
［2023／全16話］演出：イ・グァンヨン『初対面だけど愛してます』『法廷プリンス―イ判サ判―』 脚本：キム・ガウン
出演：キム・ヨングァン、イ・ソンギョン、ソンジュン、アン・ヒヨン
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