■《同率3位》ロウン『この恋は不可抗力』『婚礼大捷

 189cmの高身長に、ソフトでスウィートな魅力をまとい、“ロマンス王子”として作品が絶えないロウン。2023年は、『この恋は不可抗力』で、意外にも初のツンデレ男子に変身。笑えるのに全身から甘さが漂うという最強の胸キュン男子を誕生させた。

 日本での放送・配信はまだだが(2023年12月24日現在)、最新作『婚礼大捷』では、時代劇版ツンデレを軽快に演じ、「現代劇も時代劇もハマる俳優」として評価を更新した。

●配信情報

Netflixシリーズ『この恋は不可抗力』独占配信中

[2023/全16話]演出:ナム・ギフン『僕が見つけたシンデレラ〜Beauty Inside〜』 脚本:ノ・ジソル『100日の郎君様』『女の香り

出演:ロウン、チョ・ボアハジュンユラ

Netflixシリーズ『この恋は不可抗力だから』独占配信中

■《5位》キム・ヨンデ『昼に昇る月

 2022年の『流れ星』『禁婚令:朝鮮婚姻禁止令』に続き、2023年は転生ロマンス『昼に昇る月』と主演俳優として着実にキャリアを重ねるキム・ヨンデ。

『昼に〜』では、我がままなトップスターの体に乗り移った新羅の将軍(しかも地縛霊!)という役どころに扮し、感情を抑えたクールで切ない演技を披露。一瞬で目を引くイケメンオーラに加え、どこか陰りのある眼差しや気品のある佇まいが役にマッチし、韓国では“キム・ヨンデの再発見”という評価を得た。

 2024年はシン・ミナとの共演作『損をしたくなくて』も決定。伸びしろはまだまだありそうだ。

●配信情報

『昼に昇る月』U-NEXT独占配信中

[2023年/全14話]演出:ピョ・ミンス『第3の魅力〜始まらない恋の終わり〜』『プロデューサー』、パク・チャニョル 脚本:キム・ヘウォン、チョン・ソンウォン

出演:キム・ヨンデ、ピョ・イェジンオン・ジュワンチョン・ウンイン

(C)︎ 2023 KT StudioGenie Co.,Ltd All rights reserved

『昼に昇る月』(C) 2023 KT StudioGenie Co.,Ltd All rights reserved

 2023年の飛躍は、若手ばかりではなかった。『ムービング』のチョ・インソン、『誘拐の日』のユン・ゲサン、『愛していると言ってくれ』のチョン・ウソン、女優も『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』のチョン・ドヨン、『医師チョ・ジョンスク』のオム・ジョンファら、かつて主演俳優として韓国ドラマを牽引し、映画界に活躍の場を移していた40代、50代の成熟した俳優たちが、“新しい風”を吹き込んだ1年でもあった。

 落ち着いた大人の魅力、深化した姿で、優れた作品を生み出した功績は大きい。ベテランの活躍が、背中を追う若手たちの刺激や学びにもなっているのかもしれない。

 2023年「韓国ドラマ大賞」では、このほかにも、大賞や各俳優賞、脚本賞や演出賞、ジャンル別作品賞などを選定。2024年待機作についても占っている。詳しい結果は、『韓国TVドラマガイド』最新号107号で発表している。