何よりも、オンダルがいつも柔和な表情で周囲を和やかにしていることが印象的だった。しかも、困難な局面に立ち向かうときに機敏に動ける能力を備えていて、ピョンガン王女もオンダルに大いに助けられていた。
結局、彼の尽力があったからこそ、ピョンガン王女も記憶を取り戻して刺客から脱することができたのだ。そうした推移を描く序盤は、ハラハラするほどスリリングな場面が多く、一気に物語に没入していく視聴者が増えることだろう。
実際、『王女ピョンガン』ではピョンガン王女とオンダルという二大キャラの競演に魅せられる。ピョンガン王女が苦境に陥ったときにオンダルが必死に勇気づけており、逆にピョンガン王女はオンダルを支えて彼を一流の武人に導いていく。
そうした「輝く2人」の成長を実感できるところが、『王女ピョンガン』の最大の見どころかもしれない。
それにしても、ナ・イヌの爽やかな演技は、見ていてとても気持ちが良かった。