ソン・ジュンギ主演のNetflix新作映画『ロ・ギワン』は注目すべき作品だ。
脱北者の青年の姿を描いた極限のラブストーリーだが、劇中に北朝鮮での場面は全く出てこず、従来の作品とは異なる切り口で、脱北と難民受入れの難しさを描いている。
■ソン・ジュンギ最新主演作、Netflix映画『ロ・ギワン』の見どころは?
『ロ・ギワン』の主人公、朝鮮人のロ・ギワン(ソン・ジュンギ)は2019年に北朝鮮から亡命。中国・延辺へ渡り、母と二人暮らしをしていた。
だが、ある事情で中国警察から追われるようになり、脱北を夢見て一路ベルギーへと旅立つ。ところが、ベルギー政府の審査が厳しく、なかなか難民認定を受けることができない。
そんななか、ロ・ギワンは、幼い頃ベルギーに移住した元射撃選手で、闇組織と関わりをもつマリ(チェ・ソンウン)と出会う。
異国の地で生きることの厳しさ、脱北と難民認定の難しさ、生きる目的を失った女性とその父との確執、そして異国の地で出会う男女の愛など、様々な角度から生きることの意味を深く考えさせられる作品だ。
ロ・ギワンが働く精肉工場の先輩女性ソンジュ(イ・サンヒ)が大きな存在感を放っているのにも注目だ。
■名作『太陽の末裔』ロケ地、炭鉱跡地を利用した複合ミュージアム「三炭アートマイン」
大ヒット作『太陽の末裔 Love Under The Sun』で、ソン・ジュンギは主人公の軍人ユ・シジンを演じた。
シジンは訪れた病院で医者であるカン・モヨン(ソン・ヘギョ)と出会い、のちに2人は戦闘地であるウルクという国で再会を果たす。モヨンへの愛情をダイレクトに表現するシジンに、多くの女性が心をときめかせた。
劇中、戦闘地のウルクでモヨンが拉致・監禁されるシーンがある。その撮影が行われたのが江原特別自治道・旌善(チョンソン)郡にある「三炭(サムタン)アートマイン」だ。