人生最大のスランプに陥った2人の医師たちの再生と愛を描き、高い人気を集めた『ドクタースランプ』。Netflixで配信がスタートして以来、視聴ランキングトップ10をキープし、主人公ジョンウを演じたパク・ヒョンシクに沼落ちする人が続出。去る3月10日に東京・NHKホールで行われたファンミーティングは即完売と、圧倒的人気を見せつけています。

■パク・ヒョンシクが明るいオーラで舞台を牽引!『三銃士』魅惑のダルタニヤン

 そんなパク・ヒョンシク、実はミュージカルでも素晴らしい実力を持った俳優なのです。

 そもそも男性アイドルグループ、ZE:Aのメインボーカルとしてデビューしたヒョンシク。歌の上手さ、特にハイトーンボイスの美しさは、吸い込まれるようです。

 アイドルたちがミュージカルの大役に抜擢されるようになってから久しいですが、ヒョンシクもその1人。2011年のミュージカル『オオカミの誘惑』に出演したことをきっかけに、演技に興味を持ち始めた彼は、ドラマと同時に、ミュージカルの舞台にも積極的に挑戦していきます。

 2013年には、『光化門ソナタ』『三銃士』『ボニー&クライド』の3本のミュージカルを経験。特に、『三銃士』は2014年に来日公演も行われ、私が“ミュージカル俳優”パク・ヒョンシクを生で観たのが、まさにこの公演でした。

 彼が演じていたのは、ダルタニヤン役。銃士にあこがれて田舎から都会に出てきた青年です。先輩の三銃士たちに可愛がられ、正義感を発揮していくキャラクターで、舞台を明るいオーラで引っ張っていく姿が、本人のキャラクターにも重なって、とても魅力的でした。

 歌声も、いわゆるK-POP歌唱ではなく、しっかりしたミュージカルの深みのある歌声だなと感じたし、何より華があるのです。観終わったあとは、すっかり魅了されていました。

■ヒョンシクの“圧倒的美”にくぎ付け!『エリザベート』トート役

 そんなヒョンシクですが、2018年には、ミュージカル『エリザベート』のトート役に抜擢されます。

花郎<ファラン>』(2016〜2017年)、『力の強い女 ト・ボンスン』(2017年)で、ドラマ界でも主演俳優として飛躍していた頃です。

 これらの作品で、“大人びた、孤独に憂う美貌が輝く”ヒョンシク、というイメージを構築していたので、きっと似合うに違いないと思っていました。

 トートとは、「闇の帝王」つまり「死」を擬人化した存在。ハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートを愛し、彼女への抑えきれない想いを歌いあげていくのです。