DVDコレクションから久しぶりにディスク4枚組のボックスを引っ張り出した。メタリックブルーの洒落たジャケットには、「白黒テレビ時代からカラーテレビ時代まで 1971年から18年間、お茶の間で愛された最長寿刑事ドラマ」のコピーが。
韓国人ならピンと来るだろう。ベテラン俳優チェ・ブラムの主演ドラマ『捜査班長』(1971年~1989年)である。このDVDボックスが発売されたのは2004年5月。あれから長い年月を経て、『捜査班長』をモチーフにしたドラマ『捜査班長 1958』が始まり、私は興奮を抑えられなかった。
■最長寿刑事ドラマの新シリーズ『捜査班長 1958』、チェ・ブラムとイ・ジェフン演じる二人の主人公
新シリーズ『捜査班長 1958』は、『捜査班長』の過去の時代を描いたドラマだ。韓国ではMBCで放送、日本ではディズニープラス スターで独占配信されている。
『捜査班長』は日本のドラマに例えるなら、『太陽にほえろ!』(1972~1986)なのだが、同じ時代でも日本と韓国は国情が大きく違うので、都会的な『太陽にほえろ!』と比べると『捜査班長』はかなり泥臭い。
『捜査班長』『捜査班長 1958』とも主人公はパク・ヨンハン刑事。『捜査班長 1958』の冒頭、年老いたヨンハンをチェ・ブラム(1940年生まれ)が、若いときのヨンハンをイ・ジェフン(1984年生まれ)が演じている。
チェ・ブラムは、人気旅行リアリティショー『花よりおじいさん』台湾編にゲスト出演したので、日本の人も覚えているのではないだろうか。あれから10年以上経っているので、年取ったなぁとちょっと寂しくなりつつも、久しぶりに姿を見ることができてうれしかった。
■懐かしいオープニング曲がアレンジされて『捜査班長 1958』にも登場
『捜査班長』と言えばオープニングのホーンセクションの曲が印象的だ。1970年代の楽曲とは思えないくらい洗練されている。韓国人なら誰もが口ずさめるだろう。
『捜査班長 1958』でも、かつてのテイストを生かしてアレンジされたこの音楽がかかるので、多くの韓国人が興奮するだろう。
じつは、この曲、日本の韓国映画ファン、ソン・ガンホのファンなら聴いたことがあるはずだ。