こうした展開になっていく『このろくでもない世界で』。テレビドラマでは触れられない現実の闇がリアルに描写されている。まさに、長編デビュー作を飾ったキム・ チャンフン監督が、身体的痛みと心の叫びを同時に甦らせているのだ。その中で、ソン・ジュンギが人間の避けられない業を独特の感性であぶりだしている。

 強烈なインパクトを持った『このろくでもない世界で』は、カンヌ国際映画祭や釜山国際映画祭などでの上映を経て、青龍映画賞でも人気スター賞と新人男優賞を受賞している。また、今年の百想芸術大賞でも、助演賞、新人演技賞(男性/女性)、新人監督賞など4部門でノミネートされて、キム・ヒョンソが見事に新人演技賞を受賞した。

 このように高い評価を受けているこの映画は、日本でも7月26日より「TOHOシネマズ シャンテ」ほかにて公開される。

●作品情報

『このろくでもない世界で』7月26日(金)「TOHOシネマズ シャンテ」ほか全国公開

[2023年/韓国/123分]監督・脚本:キム・チャンフン(初長編監督作品)

出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ(BIBI)

配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 

公式HP:happinet-phantom.com/hopeless  X:@hopeless_movie

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