■『私のヘリへ』研修旅行のロケ地、雪岳山国立公園は紅葉の名所

 劇中、ウノはテレビ局の同僚たちと研修旅行に出かける。その行き先が、奇しくもウノの妹が行方不明となったキイ洞国立公園だった。岩山が高くそびえ、うっそうと木が生えた森が広がっている。

 そんな自然に満ち溢れた光景の撮影が行われたのは、韓国北東部・江原特別自治道にある雪岳山(ソラクサン)国立公園だ。

 同国立公園は、高城(コソン)郡、束草(ソクチョ)市、襄陽(ヤンヤン)郡、麟蹄(インジェ)郡と、4市郡にまたがり、面積は398平方メートルに達する。その中心となる雪岳山は、東海岸に沿って南北にそびえる太白山脈の中で最高峰の山(標高1,708メートル)である。特に紅葉のシーズンには、大勢の登山客で賑わう。

 雪岳山の北部には雪岳ケーブルカーが運行されていて、高麗時代の城郭址である権金城(クォングムソン)まで5分ほどで上ることができる。海抜約700メートルの高さから、ごつごつとした岩の山並みや紅葉を眺めるのは最高だ。

『私のヘリへ~惹かれゆく愛の扉~』ロケ地、雪岳山国立公園内で運行されている雪岳ケーブルカー

 観光客が多い紅葉シーズンには、ケーブルカーに乗車するまで2~3時間待つこともある。そんなときには、待ち時間を利用して三国時代に建てられた新興寺(シヌンサ)を参拝したり、南北統一を祈願して建立された統一大仏を見学したりすることをお勧めする。

ケーブルカーの到着地点から階段を上ると、ごつごつとした岩肌が特徴の権金城に到着する
三国時代に建てられた新興寺は、大韓仏教曹渓宗第3教区の本寺
民族統一を祈念して1987年に建てられた統一大仏の地下には観世音菩薩様が祀られている

●雪岳ケーブルカーへのアクセス

ソウル高速バスターミナルから襄陽バスターミナルまで約2時間、市内バスに乗り換え約20分。