また、『その年、私たちは』『ヴィジランテ』などに出演してきた若手俳優イ・スンウが演じる、失敗ばかりを繰り返す下っ端刑事のチャン刑事も魅力的。当初は情熱だけが空回りしているが、やがて天才的な嗅覚を持っていることがわかってきたりと、次第に彼の成長ぶり(変身ぶり!?)が楽しみに。
愉快なキャラクターたちから放たれるアクションも見どころだ。真っ暗な中を電光掲示板の光のようなものを体に巻いてアクションしたり、ドタバタなのにアイデア満載で、意外に爽快感もあり、笑いながらスカッとできる。
意外といえば、捜査劇自体も、さりげなく社会問題が織り込まれていたりして意外に見応えがある。そんな中で活躍するのが、キム・ドンウク演じる班長のユビンだ。飄々としながら合理的な発想力と鮮やかな推理力で事件を解決に導いていく。博学という設定なので、時折、言葉の説明などがアニメーションで入るのも勉強になる。
その他、オープニングがレトロでカッコよかったり、音楽にエレクトリック・ライト・オーケストラの1970年代のヒット曲「Last Train To London(邦題:ロンドン行き最終列車)」が使われていたりと、隅々にまでこだわりを感じさせる本作。くだらない笑い(褒めてます!)に全力で取り組んでいることにも感動すら覚える。熱狂的にハマっている人がいるのは理由があるのだ。
最終回は、10月30日(4話配信)で、そろそろ終盤を迎える『ソウル・バスターズ』。全20話と、最近の韓国ドラマとしてはなかなか長いが、ハマると毎日でも観たくなる。未視聴の方は、その面白さを確かめてみてはいかがだろうか。
●配信情報
『ソウル・バスターズ』ディズニープラス スターにて独占配信中
[2024年/全20話]監督:アン・ジョンヨン『ラケット少年団』 脚本:イ・ヨンチョル『ハイキック』シリーズ、『花ざかりの君たちへ』 イ・クァンジェ『じゃがいも星 2013QR3』『君の背中にスマッシュ』
出演:キム・ドンウク『偶然出会った、あなた』『有益な詐欺』、パク・ジファン『京城クリーチャー』『私たちのブルース』『緑豆の花』、ソ・ヒョヌ『殺し屋たちの店』『サムシクおじさん』、パク・セワン『イ・ドゥナ!』『魔女たちの楽園〜二度なき人生〜』、イ・スンウ『その年、私たちは』『ヴィジランテ』『ドクター弁護士』
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