■『照明店の客人たち』ロケ地仁川広域市・江華島にある伝燈寺を紹介

『照明店の客人たち』第6話で、ある恋人同士が、寺院の大太鼓を使って独自の方法で互いの愛を伝え合うという、大変ロマンチックで微笑ましい場面がある。この撮影が行われたのは、仁川広域市・江華島にある伝燈寺(チョンドゥンサ)だ。

 伝燈寺は、高句麗の阿道(アド)和尚により381年に創建された山寺で、現存する韓国最古の寺院と言われている。

『照明店の客人たち』のロケ地、仁川広域市・江華島にある伝燈寺は、現存する韓国最古の寺と言われている

 韓国北西部に位置する江華島は、高麗時代にはモンゴル)からの攻撃を受けた開城(ケソン)に代わり、39年間高麗の都が置かれた場所でもある。

 高麗の第26代王・忠烈(チュンニョル)は、王位に就くや、元から王妃を迎えなければならなかった。既に忠烈王と婚姻していた正和宮主は、正室から側室となり、二度と忠烈王に近づくことはできなくなった。その正和宮主がこの寺に玉燈(水の上に油を浮かせ、燈芯に火を点ける照明器具)を施したことが、伝燈寺の名の由来だという。

伝燈寺の長さ2.3キロメートルに亘る城郭には、1869年にフランス軍が攻撃してきた際に火縄銃で砲撃するための穴が残されている

●江華島へのアクセス

ソウル地下鉄2号線新村駅そばの現代百貨店バス停から3000番バスに乗車。終点の江華バスターミナルまで約1時間50分。