■『照明店の客人たち』ロケ地、仁川広域市・江華島にある伝燈寺を紹介
『照明店の客人たち』第6話で、ある恋人同士が、寺院の大太鼓を使って独自の方法で互いの愛を伝え合うという、大変ロマンチックで微笑ましい場面がある。この撮影が行われたのは、仁川広域市・江華島にある伝燈寺(チョンドゥンサ)だ。
伝燈寺は、高句麗の阿道(アド)和尚により381年に創建された山寺で、現存する韓国最古の寺院と言われている。
韓国北西部に位置する江華島は、高麗時代には元(モンゴル)からの攻撃を受けた開城(ケソン)に代わり、39年間高麗の都が置かれた場所でもある。
高麗の第26代王・忠烈(チュンニョル)は、王位に就くや、元から王妃を迎えなければならなかった。既に忠烈王と婚姻していた正和宮主は、正室から側室となり、二度と忠烈王に近づくことはできなくなった。その正和宮主がこの寺に玉燈(水の上に油を浮かせ、燈芯に火を点ける照明器具)を施したことが、伝燈寺の名の由来だという。
●江華島へのアクセス
ソウル地下鉄2号線新村駅そばの現代百貨店バス停から3000番バスに乗車。終点の江華バスターミナルまで約1時間50分。