一時、ステラという爆弾酒の飲み方が流行った。それはソジュ銘柄のひとつであるチャミスルをテラ(TERRA)というビールで割る爆弾酒だった。

 当時、ステラというアメリカの高級車が話題になっていたことにアイデアを得たものだった。チャミスルもテラも同じ酒造会社の商品である。販売拡張戦略の意味あいもあると聞いた。

これがステラの組み合わせ。爆弾酒にすると飲みやすい

 ところがこの爆弾酒が、コロナ禍を経て姿を消していく。感染拡大のなかで、混ぜるという飲み方を避けるようになったからだといわれる。

 街が正常に戻り、ソジュとビールの世界が店に戻ってきた。そこで生まれたのが、ビールをチェイサーのようにして飲む方法だった。最近は爆弾酒も復活しつつあるというが。

 ビールをチェイサーのようにして飲む──そこでビールの味がより際だってくるようになってきた。

 何人かの韓国人に話を訊くと、だいたいの食堂に置かれているビールは、次のようなランキングになるという。

 カス→テラ→ケリー→クラウド

 この違いがわかるのは、かなりの韓国ビール通かもしれない。

 それぞれの飲み方の違いを次回はお話しする。