涙の女王』『ソンジェ背負って走れ』の2大ヒット作により、視聴者層が広がりを見せた2024年の韓国ドラマ。特にこの2作は、ペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)×ホン・ヘイン(キム・ジウォン)、リュ・ソンジェ(ビョン・ウソク)×イム・ソル(キム・ヘユン)という、人間味だらけなうえカッコ可愛い主人公カップルの掛け合わせが見事で、韓ドラ史上に残る“ベストカップル”としても評価は高い。

 この2組が圧倒的すぎたため、年間ランキング上位にあがってこなかったが、実は推したい“好ケミストリーカップル”を、近作から3組ピックアップした!

■愛さずにはいられないサブカップル!『損するのは嫌だから』スピンオフで爆笑キュンキュン『社長のお品書き』のイ・サンイ×ハン・ジヒョン

●『社長のお品書き』『損するのは嫌だから』 Prime Videoにて独占配信中

★ポク・キュヒョン(イ・サンイ)×ナム・ジャヨン(ハン・ジヒョン)

 計算高く損するのが嫌いなキャリア女子ソン・ヘヨン(シン・ミナ)と、聖人君主を絵に書いたようなコンビニバイト、キム・ジウク(キム・ヨンデ)による契約結婚から始まるラブコメディ『損するのは嫌だから』。

 主人公カップルを演じたシン・ミナ×キム・ヨンデの眼福っぷりもよいが、彼らに負けず劣らず視聴者に愛されたのが、ヘヨンが勤める会社のCEOで御曹司ポク・キュヒョンと、ヘヨンの同居人でアダルト小説家ナム・ジャヨンのサブカップルだ。

 本編でジャヨンが書いているウェブ小説の主人公として2人が登場するスピンオフドラマ『社長のお品書き』も制作。全2話完結だが、ツッコミどころ満載の恋物語は爆笑の連続で、痛快でさえある。

 一見地味ながら(失礼!)『マイ・デーモン』など二番手キャラで存在感を放つイ・サンイと、『ペントハウス』で悪役ブレイクしたハン・ジヒョンの新たな一面が見られ、予想外の好化学反応を魅せている。

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■好相性すぎ! 2人が醸し出す大人ロマンスの香りに酔いしれた『トランク』のコン・ユ×ソ・ヒョンジン

Netflixシリーズ『トランク』独占配信中

★ハン・ジョンウォン(コン・ユ)×ノ・インジ(ソ・ヒョンジン)

 オーダーメイドの配偶者マッチングサービスにより、1年間の期間限定夫婦となった男女の心の傷と秘密をあぶりだすミステリーロマンス。

 前妻の紹介によるマッチングサービスで渋々再婚することになった主人公ジョンウォンを『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のコン・ユ、ワケアリの過去を抱え、契約妻として働くヒロイン、インジを『なぜオ・スジェなのか』のソ・ヒョンジンという大人俳優が担い、ヒリヒリしたロマンスを描いていく。

 それぞれのバックグラウンドなどシリアスな面も多く、面倒な前妻との絡みも「あぁもう!」となるが、コン・ユ×ソ・ヒョンジンの相性がとにかく抜群で、2人を見たくて視聴し続けてしまう。最初は契約妻インジに拒否反応を示していたジョンウォンが、ともに暮らすなかで、彼女のことを知り、徐々に気にかけていくさまの繊細な変化にドキドキが止まらない。心理描写の生っぽさがセクシーで「コン・ユ最高!」となること請け合い。

 ソ・ヒョンジンの淡々としたなかに滲み出る「良い女」感も心を惹く。ストーリー的には好き嫌いがありそうだが、カップリングとしては大人ロマンスの最高峰といっていいかも。別の作品(できればロマンス)で、また共演してほしい!

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