ムービング』や『最悪の悪』など、見応えのあるオリジナルドラマを世に送り出しているディズニープラス スターが、2025年最初に贈る作品が『トリガー ニュースの裏側』だ。本作は、調査報道番組「トリガー」の制作チームの面々が、型破りな調査方法で、警察も検察も捕まえることができない凶悪犯たちを追い詰めていく痛快エンターテインメント。

 主人公で、「トリガー」のチーム長兼番組MCのオ・ソリョンを演じるのは、韓国映画&ドラマ界のトップに君臨するキム・ヘス。ドラマ局からトリガーチームに異動してきた“コネ入社の中年新入りプロデューサー”ハン・ド役を担うのは、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』のチョン・ソンイル、さらに、チームに所属して3年目のアシスタントプロデューサー、カン・ギホ役には、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のチュ・ジョンヒョクが抜擢。

 劇中、抜群のチームワークを見せた3人に、作品について話を聞いた。(インタビュー記事全2回のうち前編)

■『トリガー』はシリアスな問題を取り上げつつも、真面目さと痛快さのバランスがいいドラマ。表現のディテールにも注目してほしい(キム・ヘス)

――まず、キム・ヘスさんに。信念を貫く強さと正義感を持つ破天荒なジャーナリスト役ですが、出演を決めた理由はなんですか? 演じてみて難しかった点は?

キム・ヘス「今作は深刻な社会問題や話題を扱いつつも、全体的にウィットに富んでいて、真面目さと痛快さのバランスがとてもいいんです。 それに、ソリョンは悪い人たちがこれ以上悪いことをできないように、“救おう”とする。そういう点がおもしろいキャラクターだと思いました。職業意識が高く、プロフェッショナルですが、人間的には隙も多くて弱い部分もあります。そんなソリョンをどう表現するか、物語の持つ真面目さとユーモアのバランスをどう取っていくのかを悩みながら演じましたね」

――今回このニュースの現場取材側を演じてみてどんなことを感じましたか?

キム・ヘス「実際にドキュメンタリー番組や調査報道番組に関わる人々にお話を伺わせていただいたんですが、本当にありがたく、参考になりました。実際に演じながらも、制作された番組の裏で、真実に迫るため、正義を実現するために、どれだけの多くの方々が諦めずに、しぶとく食い下がって事実に迫っていく努力をしているのか、垣間見たような気がします。 そして、社会の至る所に我々が目を向けるべき事件があるんだなと気づいて、より興味を示すようになりました」

トリガー ニュースの裏側』(C)2025 Disney and its related entities