■共感できるエピソードも多く、何より素晴らしいキャストが揃った作品。そのアンサンブル、シナジーも楽しんでほしいです!(チュ・ジョンヒョク)
――チョン・ソンイルさんが演じるハン・ドは、とてもユニークなキャラクターでした。表現するためにどのような工夫や準備をされたんですか?
チョン・ソンイル「まず、風貌はボヘミアン歌手を参考にしました(笑)。彼は社会性はないですが、過去の痛みや傷を抱えている人物で、仕事には情熱と専門性がある人です。なので、彼のちょっと型破りでしぶとい部分がちゃんと見えるように、そして、トリガーチームに入って自分の能力に気づいてくれる人と出会って変化していくところをしっかり表現できるように、その2点に特にこだわりました」
――チュ・ジョンヒョクさんは、TBSの正月ドラマ『スロウトレイン』で流ちょうな日本語演技も披露されていましたね。この『トリガー』は日本の視聴者にどんな風に見てもらいたいですか?
チュ・ジョンヒョク「まず、この作品が日本の方々にも観ていただけるということが光栄で嬉しいです。各エピソードで描かれる様々な事件、事故は、国が違っても共感できるものだと思うので、難しく考えることなく気楽な気持ちで観ていただきたいですね。なにより、ヘス先輩、ソンイル先輩をはじめ、素晴らしいキャストが揃っていますので、そのアンサンブルやシナジーも楽しんでほしいです!」
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――先ほどキム・ヘスさんがおっしゃられたように、深刻さと面白さが共存しているのが本作の魅力だと思います。序盤でいうと2話のラストでヘスさんが見せた思い切った表情演技が面白かったです。このシーンは、どのように撮影されたのですか?
キム・ヘス「このシーンは台本を見た時点で面白いなと思って、監督がどういう風に具現化するのかとすごく気になっていました。表情のディテールやアクションが全部コンテに盛り込まれていたので、そのあたりは全部話し合いながら決めたんですけど。特別だったのが撮影方法です。高速カメラを使って、膨大なフレーム数を撮影したんです。
私たちの演技は一瞬でしたが、この短時間に細やかな演技を詰め込まなければいけないと思って臨みましたね。ソンイルさんがまたすごくて。彼がターゲットにパンチをくらわした後、ソリョン(キム・ヘス)の顔に当たってしまい、びっくりしたものの拳のコントロールはもう効かず、どうすればいいんだ!? という困惑した表情をするんですが、短時間であそこまで表現できたのは本当に驚きでした!」
――2話のラストは、キム・ヘスさん、チョン・ソンイルさんの表情演技に注目ですね!
(インタビュー後編に続く)
●プロフィール
キム・ヘス 1970年9月5日生まれ。中学時代にCMタレントとしてデビュー。高校時代から俳優活動をスタートし、映画、ドラマで活躍。『シグナル』『未成年裁判』『シュルプ』など数々のヒット作を生み続けている。
チョン・ソンイル 1980年2月3日生まれ。2002年、映画『H』でデビュー。演劇やミュージカルで活動ののち、2022年のNetflixオリジナルドラマ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』で国内外で注目される。
チュ・ジョンヒョク 1991年7月27日生まれ。2015年、短編映画でデビュー。2022年の大ヒットドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の弁護士役で知名度を一気に上げた。TBS正月スペシャルドラマ『スロウトレイン』では日本語での演技を披露。
●配信情報
『トリガー ニュースの裏側』
ディズニープラス スターにて独占配信中 (毎週水曜日、2話ずつ配信)
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[2025/全12話]演出:ユ・ソンドン『悪霊狩猟団:カウンターズ』『バッド・アンド・クレイジー』 脚本:キム・ギリャン
出演:キム・ヘス『シュルプ』『未成年裁判』『シグナル』、チョン・ソンイル『ザ・グーロリー 〜輝かしき復讐〜』『バッド・アンド・クレイジー』、チュ・ジョンヒョク『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『正直にお伝えします!?』