破天荒な天才医師ペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)とその一番弟子ヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ)。彼ら、外傷重症チームの活躍を描くメディカルアクションドラマ『トラウマコード』が、Netflixの非英語作品の週間グローバルランキング初登場3位を獲得、世界26カ国でトップ10入りするなど話題を呼んでいる。おそらく、今週発表される最新ランキングでは、英語タイトルを含めてもトップ5入りは確実だろう。
かつてアジア作品初のグローバルタイトルとなった『キングダム』(2020年)で世界を席巻した元祖“Netflixの男”チュ・ジフンの華麗なる帰還といっていいだろう。
■患者を救うためだけに邁進する天才医師ペク・ガンヒョクは実在する!? チュ・ジフンもその心意気を胸に演技!
戦場帰りの外科医ペク・ガンヒョクのぶっとびキャラクターぶり、ヤン・ジェウォンを背負ったまま、ヘリコプターからロープ降下するなど、スーパーヒーローも真っ青のアクションの数々はとにかくマンガ的だ。
一方で、患者を救うためならあらゆる手段を講じ、“金食い虫”と呼ばれるガンヒョクと、膨らむ赤字を食い止めたい病院幹部の攻防といった“病院財政”にまつわるエピソードは、実際の出来事をモチーフに描いており、ファンタジーとリアルのバランスが絶妙だ。
それもそのはず。原作となったウェブ小説『重症外傷センター:ゴールデンアワー』の作家ハンサンは、執筆当時、現役の耳鼻咽喉科医師。作品の中には、医局のリアルな話、実際の事件などが、巧みに盛り込まれている。
そんなスーパー外科医ペク・ガンヒョクのモデルのような外科医がいるのはご存知だろうか。
ドキュメンタリー番組で、その天才的な技術、患者のために奔走する姿が紹介され、重症外傷センターの重要性、ドクターヘリ導入を訴る姿がニュースでもたびたび取り上げられる、韓国で重症外傷外科医といえばこの人!といわれる人物、イ・グクチュン教授だ。
ドラマ『ゴールデンタイム』で、イ・ソンギュン演じる主人公の師となっていく、チェ・イニョク(イ・ソンミン扮)先生のモデルとしても知られている。