Netflixシリーズ『CASHEROジュノ2PM)×キム・ヘジュン

 これはエモい。『ただ愛する仲』で不器用な兄妹の関係を演じたジュノ(2PM)とキム・ヘジュンが、それぞれにキャリアを積み、恋人役で再共演する。Netflixオリジナルドラマ『CASHERO(キャシャロ)』だ。

 ジュノが演じるのは、マイホーム購入が夢の平凡な公務員カン・サンウン。ひょんなことから、手にした現金の額に比例して力が強くなる超能力を得てしまい、給料をはたいて世の中を救うことになる主人公だ。

 そんな彼の長年の恋人キム・ミンスク役に配されたのが、キム・ヘジュン。数字に格別な感覚と才能を持ち、奇妙な超能力を得た恋人を前に電卓を叩くしっかり者だが、正義のための非効率的な活動を続ける彼を誰よりも応援し支えていく。

 ヒーローとしてのジュノの活躍はもちろん、“長年の恋人”に向けるロマンス演技も見ものだろう(尻を敷かれるのか?)。『調査官ク・ギョンイ』『殺し屋たちの店』など強烈なキャラクターを見事にこなしてきた演技派キム・ヘジュンとの丁々発止のやり取りに期待したい。Netflixにて年内配信予定。

●Netflixシリーズ『CASHERO』2025年独占配信予定

■『濁流ロウン×シン・イェウン

 もう1組、『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』『恋慕』など時代劇に定評のあるロウンと『コッソンビ熱愛史』のシン・イェウンが組む大型史劇『濁流』も要チェックだろう。

 濁流となり無法地帯となった朝鮮時代の京江(現在の漢江)を背景に、過去を秘めながらならず者として生きる男シユルと、正義感に満ちた商人チェウンの運命の出会いと波乱の人生を描いていく。大ヒット映画『王になった男』の監督が初めて手掛けるドラマで、脚本は『推奴』のチョン・ソンイルディズニープラスにて2025年配信予定だ。

『濁流』ディズニープラス スターにて2025年独占配信予定

●『濁流』ディズニープラス スターにて2025年独占配信予定

■『この川には月が流れる』カン・テオ×キム・セジョン

 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のカン・テオと、『社内お見合い』のキム・セジョンが史劇ファンタジーロマンス『この川には月が流れる』で化学反応を見せる(MBCで今秋放送予定)。彼らが演じるのは、愛する妃を失い心を閉ざした世子と、その妃に瓜二つで記憶を失った商家の娘。『太陽を抱く月』のような設定だが、これに加えて、ひょんな出来事から2人の魂が入れ替わってしまうという時代劇版『シークレットガーデン』的要素もあり、ストーリーがすでに面白い。

 心に傷を持つ“冷酷な世子”ものは史劇ロマンスの鉄板。カン・テオは『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』でもワケあり王子役で怪演を見せており、この世子役もハマること請け合いだ。女性の体に入り込んだ演技も愉快に違いない。

 一方、コメディエンヌとして定評のあるキム・セジョンは世子の体に入り込み、厳しい宮中生活に苦悩する役どころ。魂が入れ替わった2人が互いの境遇を理解し、愛を育んでいく物語なんて、爆笑&胸キュンの連続だろう。

 ほかに、パク・ソジュンと『イカゲーム2』のセミ姉ことウォン・ジアンによるロマンチックコメディ『キョンドを待ちながら』(JTBC)や、これが除隊復帰作となるナム・ジュヒョクと『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』のノ・ヨンソによる史劇ファンタジー『東宮』(Netflix)、ナム・ジヒョンと若手注目株ムン・サンミンの史劇ラブコメディ『愛する盗賊様よ』(KBS)、カン・ドンウォン×チョン・ジヒョンという映画界のトップスターが初タッグを組むディズニープラスオリジナルドラマ『北極星』など、いい意味で化学反応の予想がつかない組み合わせからも目が離せない。