昨今、国内外で報道の在り方が問題視されているが、韓国の公営放送局の報道番組制作チームにスポットを当てたドラマ『トリガー ニュースの裏側』(ディズニープラス スターで独占配信中)が大好評だ。

 主役は、『シュルプ』や『未成年裁判』など、数多くのドラマや映画で圧倒的な存在感を放つキム・ヘス。そして、もう1人の主役がチョン・ソンイルだ。

 チョン・ソンイルといえば、『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』で、主人公ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)が復讐のために囲碁を口実に近づいた、いじめの首謀者パク・ヨンジン(イム・ジヨン/『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』)の夫、ハ・ドヨンを好演し、脚光を浴びた。

『トリガー ニュースの裏側』は、全世界のOTTプラットフォーム(インターネットによるコンテンツ配信サービス)内コンテンツの視聴順位集計サイトでも、配信開始から14日連続、視聴率1位を獲得しているという。(以下、一部ネタバレを含みます)

■キム・ヘス、チョン・ソンイル主演『トリガー ニュースの裏側』見どころは?

●『トリガー ニュースの裏側』ストーリー

 調査報道番組「トリガー」は、凶悪事件や警察もお手上げの迷宮入り事件などを徹底的に取材し、真実を追求して報道する公営放送局KNSの看板番組だ。

「トリガー」のチームリーダー、オ・ソリョン(キム・ヘス)は、正義感が強く、命がけで真実を暴くために日夜飛び回っている。

 ある日、掲示板に「トリガーのPDが社内不倫をしている」との書き込みがあり、社内が騒がしくなる。

 そんななか、人間に全く興味がないハン・ド(チョン・ソンイル)が、PDとして「トリガー」に異動してくる。アグレッシブなソリョンとは相反し、淡々と我が道を行くハン・ドは、ソリョンの強引なやり方に辟易する。

●『トリガー ニュースの裏側』見どころ

 なんといってもキム・ヘス演じるオ・ソリョンのパワーみなぎる取材魂が、視聴者をぐいぐいと惹きつける。

 カルト宗教と違法薬物、動物虐待と児童殺害、性的暴行、ビルの倒壊事故など、数々の事件を徹底取材していくが、特に、「トリガー」に着任したばかりのハン・ドとともに、カルト宗教団体のアジトにパラグライダーで潜入するシーンには圧倒されつつも、2人のやり取りがコミカルに描かれている。

 一方、チョン・ソンイル扮するハン・ドは、地道な調査で事件解決のヒントを得ていく。人間に無関心なように見えて、被害者に寄り添う心優しい一面を持つハン・ドに、ソリョンも心を開くようになる。

 チーフプロデューサーのパク・デヨン(イ・ヘヨン/『Mr.プランクトン』)、ハン・ドにライバル心を燃やす若手PDのカン・ギホ(チュ・ジョンヒョク/『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』)、しっかり者の放送作家のホン・ナヒ(チャン・ヘジン/『愛の不時着』『ドクタースランプ』)、かなり癖のあるKNS社長 ク・ヒョンテ(シン・ジョングン/『ヴィジランテ』『ホテルデルーナ』)など、脇を固める登場人物たちも興味深い。

 演出は「悪霊狩猟団: カウンターズ」シリーズのユ・ソンドン、脚本はキム・ギリャンが務めた。

『トリガー ニュースの裏側』ディズニープラス スターにて独占配信中 (C)2025 Disney and its related entiries

●配信情報

『トリガー ニュースの裏側』

ディズニープラス スターにて独占配信中 (毎週水曜日、2話ずつ配信)

[2025/全12話]演出:ユ・ソンドン 脚本:キム・ギリャン

出演:キム・ヘス、チョン・ソンイル、チュ・ジョンヒョク、シン・ジョングン、チャン・ヘジン、イ・ヘヨン

(C)2025 Disney and its related entiries