3人目の「キャラ変」はホン氏夫人(チョン・スヨン)である。当初の彼女はとても嫌な女だった。欲張り、傲慢、非情、無知……人間としてマイナス要素ばかり抱えていた。
しかし、ドラマの後半に入ってから、徐々にプラス要素が見えてきた。物分かりが良くなって、人間的な情も垣間見せてきた。婦人会の長になる、という展開には驚かされたが、人がいい方向に変わっていくというのは、見ていて好意的に受け取れるものだ。
結局、このドラマには復讐を呼び込むための伏線がたくさんあったのに、あえて常套手段の「復讐成就の場面」を作らなかった。むしろ、「キャラ変」の多用によって、『オク氏夫人伝』は「懐の広さ」を存分に見せてくれた。
●配信情報
『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』U-NEXTにて独占配信中
[2024年/全16話]演出:チン・ヒョク『シーシュポス:The Myth』『青い海の伝説』『主君の太陽』 脚本:パク・ジスク『アンクル〜僕の最高のおじさん〜』『私の人生の春の日』
出演:イム・ジヨン『庭のある家』『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』、チュ・ヨンウ『田舎街ダイアリーズ』『トキメク☆君との未来図』、キム・ジェウォン『ヒエラルキー』『キング・ザ・ランド』、ヨンウ『ナンバーズ ビルの森の監視者たち』『ゴールデンスプーン』
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