■主人公たちが暮らすゲストハウスのロケ地京畿道・楊平の名物料理、楊平ヘジャンクッ

『ジャガイモ研究所』の研究所やミギョンの住まいは、ジャガイモの一大生産地、韓国北東部・江原特別自治道にあるという設定だ。しかし、実際のドラマの撮影は、ソウル近郊の京畿道で撮影が行われている。

 ミギョンの自宅と弟が営むゲストハウスの撮影が行われたのは、京畿道の東部に位置する楊平(ヤンピョン)郡である。

 郡の北部には龍門山をはじめとした山がそびえ、北東から西へと流れる北漢江と、南東から西へと流れる南漢江が郡の西部で合流する。合流地点のトゥムルモリは、かつて渡し船による水運や陸路の要衝地だった場所だ。

 そんな楊平の名物料理といえば、酔い覚ましスープである「ヘジャンクッ(ヘジャングッ)」が有名だ。

 郡の南部にある開郡面には、朝鮮王朝時代以来、1970年代まで数多くの食肉処理場があった。ここで捌かれた牛骨と牛肉を長時間煮込んだスープに、牛の血を固めたソンジや牛の内臓を、豆もやしなどの具材ともにスープに仕立てたものが楊平ヘジャンクッだ。深みのある味わいのスープは、意外とあっさりしていて、酒を飲んだ翌朝にもってこいだ。

『じゃがいも研究所』主人公ミギョンの家のロケ地、京畿道・楊平郡の名物料理、楊平ヘジャンクッ

●楊平へのアクセス

 ソウル・清凉里駅から楊平駅までムグンファ号で約30分。