Netflixで配信されている『ジャガイモ研究所』は、韓国tvNで放送された全12話のヒーリング・ラブコメである。カン・テオイ・ソンビンが主役コンビになっていて、大都市から遠く離れた辺境のジャガイモ研究所が舞台になっている。(以下、一部ネタバレを含みます)

■Netflix癒しラブコメ『ジャガイモ研究所』見どころ、カン・テオが『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』とは真逆のエリート役に!

『ジャガイモ研究所』でカン・テオが演じているキャラクターは、好感度が抜群だった『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』とは真逆だ。

 彼が扮するソ・ベクホは大企業「ウォナンリテール」で歴代最年少の役員になったエリート。確かに輝かしい職歴を誇っているのだが、プライベートな生活を楽しむタイプではなく、友人もいない。しかも、仕事上では人情が一番邪魔だと考える人間なのである。

 ベクホの肩書きは組織革新担当理事。実際にやっていることは、死神のようなリストラ請負人だ。系列会社を回りながら容赦なく要らない部署をつぶしていく。社員からどんなに土下座されても血も涙もない対応を繰り返している。そのあげくに、完璧主義だと自負して自己陶酔に陥る。周囲から浮いてしまうはずだ。

 そんな彼が新たに担当することになったのが、江原道(カンウォンド)の辺境にある「ジャガイモ研究所」の構造改革である。そこの臨時所長を任されて、颯爽と乗り込んできた……ところが、ソツがないはずのベクホとしては、今までと勝手がまるで違った。

 なにしろ研究員たちは異様なほど仲がいいし、近所の住民たちは偏屈な人ばかりだ。彼は「人情がない男」と見なされて、極端なイジワルをされる。それは、私道を通るなら通行料を払え、というものだった。

 ゲストハウスに住むことになった彼は、研究所に行くのに地元住民の私道を通らざるを得ない。しかし、原則主義者の彼は不必要な金など絶対に払いたくないのだ。そこで、山道を通ろうとするのだが、それは想像できないほどの苦行となった。そんなわけで、ベクホは本当に悲惨な目にあってしまう。

 特にベクホを悩ませるのが、イ・ソンビンが演じているキム・ミギョンである。彼女は「ジャガイモ研究所」研究チーム代理であり、ベクホが住んでいるゲストハウスの隣人だ(ゲストハウスの持ち主がミギョンの弟)。