ミギョンはクセが強いスーパー研究員。農作業をこなし、報告書を巧みに書き、品種改良にも熱心だ。本当によく働いている。しかも、スコップやツルハシなども巧みに操る。

 そんな無敵の研究員にとって、とうてい容認できないのがベクホという男なのである。

 人格者だった所長をクビにして代わりにベクホがやってきたので、ミギョンは仕返しがしたくて仕方がない。そこで反骨精神をむきだしにして、ベクホに逆らい続けていく。ソウルでは優雅な理事でいられたベクホも、勝手が違う辺境の地では、完璧主義者の看板を下ろさなければならなくなる。

 その末に、韓国ドラマが得意にするキャラ変が起こる……。

 まさに、『ジャガイモ研究所』の痛快さは、ツンデレの完璧主義者が想定外の恋でガタガタに崩れるところにある。その変貌ぶりをカン・テオが可笑しく演じていた。

●配信情報

Netflixシリーズ『ジャガイモ研究所』独占配信中

[2025年/全12話]演出:カン・イルス、シム・ジェヒョン 脚本:キム・ホス

出演:イ・ソンビン、カン・テオ、イ・ハクジュキム・ガウンシン・ヒョンスンユ・スンモク、クァク・ジャヒョン、ウ・ジョンウォン、ユン・ジョンソプ、ナム・ヒョヌ、キム・ジア、チョン・シネ、ファン・ジョンミン、チャ・ミギョン、ソン・ジユン、ナム・ジョンウ