寡黙な優等生が、頭脳と友情を武器に不良たちに立ち向かう青春アクション劇『弱いヒーロー Class2』がNetflix配信週間視聴グローバルランキング初登場1位(4月25〜27日/テレビショー部門非英語作品)を獲得した。
新シーズンの公開前に、前作『弱いヒーロー Class1』がNetflix配信されると、グローバルランキングで4週連続トップ10入りするなど、話題を呼んでいただけに、当然の結果ともいえるだろう。
■学園版『D.P.』再び!心を閉ざした主人公の笑顔を取り戻したのは“陽キャ”のボスとその腹心、そして強くなりたいいじめられっ子
寡黙な優等生シウンを主人公に、学校内のいじめや暴力に立ち向かう姿を描く本シリーズは、『D.P.–脱走兵追跡官–』のハン・ジュニ監督が制作とプロデュースを担当しており、学園版『D.P.』とも称されている。
パク・ジフン演じる、勉強以外とくに関心のなかった寡黙な高校生シウン、ケンカに強く義理堅いスホ(チェ・ヒョヌク)、元いじめられっ子の転校生ボムソク(ホン・ギョン)が結んだ友情と別離が描かれた前作。今回は、彼らが起こした暴力事件のせいでシウンが転校したところから物語が描かれていく。
執拗に絡まれて、不条理に殴られても、表情ひとつ変えないシウン。何に対しても冷めた、その空虚な姿はドラマ主人公としては異色だ。一方で、感情があらわになるときの目、その破壊力は半端ない。パク・ジフンは、今シーズンもそんな主人公の内なる感情、ゆずれないものを丁寧に演じている。親友同士が暴力でぶつかった過去の痛みと、”罪悪感”を抱え不眠に悩まされるシウンが、新たな仲間との出会いのなかでその傷を癒していく姿はもちろん、人を傷つけたくないともがきながら、一歩ずつ成長する姿は必見だ。
シウンの新たな仲間となるウンジャン高校の面々も紹介したい。
底抜けに陽気なウンジャン高校のボス、「パック」ことパク・フミン役には、『コッソンビ熱愛史』『輝くウォーターメロン〜僕らをつなぐ恋うた〜』のリョウン。
韓国でも人気の日本のバスケットボールマンガ『SLAM DUNK』の桜木花道(韓国でのキャラクター名はカン・ベッコ)の大ファンで、自身も髪の色も赤く染めてみたり、不良生徒の頭にダンクシュートをかますなど、とにかくキャラの強いパック。リョウンは、身体もひとまわり大きくして、頼もしき正義のボスを、ときに愉快に、ときに痛快に魅せている。
パックの右腕的存在の「コタク」こと、コ・ヒョンタク役に抜擢されたのは、『オー!ヨンシム -帰ってきた初恋-』のイ・ミンジェ。
もともとテコンドー選手だったという設定のコタクなのだが、イ・ミンジェ自身もテコンドー 4段、合気道2段という有段者らしく、その蹴りの美しさは必見だ。一方、いじめられっ子ジョンテ役には、『二十五、二十一』などでも知られる子役出身のチェ・ミニョン。言い訳ばかりしていた彼が、一念発起し、シウンから戦う術を学び、誰よりも友達のために動く男へと変貌する姿はぐっとくるはず。