ベテラン女優キム・ヘジャ(『私たちのブルース』『まぶしくて−私たちの輝く時間−』)と、人気俳優ソン・ソック(『私の解放日誌』『D.P. -脱走兵追跡官-』『カジノ』)が、年の離れた夫婦を演じる話題の感動作『君は天国でも美しい』が、Netflixで独占配信中だ。(以下、一部、ネタバレを含みます)
■キム・ヘジャ、ソン・ソック共演、Netflix新作『君は天国でも美しい』見どころ紹介
●『君は天国でも美しい』ストーリー
80歳のイ・ヘスク(キム・ヘジャ)は、若い時に遭った事故が原因で、長年寝たきりの生活を送る夫コ・ナクジュンとともに暮らしている。
夫の保険金で貸金業を始めたヘスクは、夫の前では心優しく献身的な妻だが、借金を返さない客には啖呵を切るほど、強気な姿勢で臨むプロの街金だ。ヘスクが、父親の幼児虐待から救い、育てることなったイ・ヨンエ(イ・ジョンウン/『Missナイト&Missデイ』『私たちのブルース』)とともに、借金の取り立てに忙しい毎日を過ごしている。
そんなある日、ヘスクは、最愛の夫が亡くなり、魂の抜け殻のようになってしまう。ヨンエに貸金業のノウハウを引き継いだヘスクは、夫の後を追うかのように旅立つ。天国にたどり着いたヘスクは、生前夫から言われた「今の君が一番きれいだ」という言葉を思い出し、80代のままの姿で夫が建てた天国の家に到着する。
夫との再会を待ち望んでいたヘスクだったが、そこには30代の姿の夫ナクジュン(ソン・ソック)が待っていた。しかも、「ナクジュンさん、会いたかった」と夫に抱き着く正体不明の女性(ハン・ジミン/『私の完璧な秘書』『私たちのブルース』『まぶしくて』)まで現れ……。
●『君は天国でも美しい』見どころは?
『君は天国でも美しい』の見どころといえば、まずは借金取り立てのために町を練り歩くヘスクとヨンエの師弟コンビだ。龍の柄のジャンバーをまとったヨンエは、一見チンピラのようだが、父親の虐待から救ってくれたヘスクを母のように慕い、あれこれと気遣う優しさをもっている。
そして、ソン・ソックが扮する若かりし日の姿の30代のナクジュンと、キム・ヘジャ演じる80歳のヘスク夫妻が、天国で再会し、戸惑いながらも新たな人生をスタートする。
キム・ヘジャと言えば、映画『母なる証明』では、精神に幼さが残る息子を守るために、衝撃的な行動に出る母親を演じ、国内外の数々の賞を受賞。また、『まぶしくて』での名演技も高く評価され、百想芸術大賞のTV部門大賞を受賞した。
『君は天国でも美しい』では、若かりし頃のままの夫の姿を目の前に、自分だけが年老いた姿で天国に来てしまったことを深く後悔し、再会を素直に喜べないヘスクの恥じらいと複雑な心境を、キム・ヘジャが見事に演じている。特に、天国で渡された「音声ボタン」からヘスクの心の声がナクジュンに聞こえるたびに、懸命に取り繕おうとするヘスクの慌てぶりが、たまらなく面白い。
一方、天国での夫を演じるソン・ソックは、妻を喜ばせるために、大はしゃぎする愛妻家を演じ、これまでの作品でのクールな演技とは異なる新たな魅力を醸し出している。
ナクジュンを慕う謎の女性を演じるハン・ジミンは、キム・ヘジャとは『まぶしくて』で、ひとり2役の主人公ヘジャを演じた仲だ。ナクジュンを挟んだ、ヘスクと謎の女性との不可思議な三角関係が、今後どのように展開していくのか楽しみだ。
人間同士だけではなく、死んだペットと飼い主たちとの再会シーンも描かれており、深い感動を覚える。そして、第2話のラストで暗示されるイ・ヨンエのその後も気がかりだ。
本作の演出は、『まぶしくて』『ヒップタッチの女王』『私の解放日誌』のキム・ソギュンが務めた。脚本は『ヒップタッチの女王』『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~』のイ・ナムギュと『まぶしくて』のキム・スジンの共作である。
●配信情報
Netflixシリーズ『君は天国でも美しい』独占配信中
[2025年/全12話]演出:キム・ソギュン 脚本:イ・ナムギュ、キム・スジン
出演:キム・ヘジャ、ソン・ソック、ハン・ジミン、イ・ジョンウン、チョン・ホジン、リュ・ドックァン