■『君は天国でも美しい』ヘスクとヨンエの借金取り立てシーンのロケ地、京畿道・高陽特例市
序盤に、生前ヘスクとヨンエが借金の取り立てに回るシーンがあるが、その撮影の一部が京畿道・高陽(コヤン)特例市で行われた。ソウルの北西に隣接する高陽は、一山(イルサン)を中心にベットタウンとして知られるエリアだ。
同市の南東部にある西五陵(ソオルン)は、高陽の代表的な観光スポットである。
西五陵は、ユネスコ世界文化遺産に登録されている韓国の18地域に点在する王陵のひとつで、朝鮮王朝時代の5つの王陵と3つの王族の墓がある。入口を入ってすぐに見えてくるのが、『トンイ』に登場する第19代王・粛宗(スクチョン)と2番目の王妃・仁顕(イニョン)王后の双陵と、3番目の王妃・仁元(イヌォン)王后の単陵から構成される明陵(ミョンヌン)である。
天然痘のため、わずか19歳で他界した粛宗の最初の王妃・仁敬(インギョン)王后は、翼陵(インヌン)という王陵に埋葬されているのに対し、粛宗の側室であり、第20代景宗(キョンジョン)の生母である張禧嬪(チャン・ヒビン)は、大嬪墓(デビンミョ)という墓に単独で埋葬されているのが哀しい。

●高陽市・西五陵へのアクセス
ソウル駅前から西五陵入口バス停まで707バスで約40分、702Aバスで約47分。