■ “疲弊する韓国人” を再認識させられたできごと

 つい最近、韓国人が疲れていることをあらためて思い知らされるできごとがあった。筆者と同世代の知人(50代男性)が、三年間の東京駐在を終えて韓国に帰ってきた。偶然にも彼は全州の人だ。彼がため息混じりに言う。

「日本も競争社会なんですが、韓国に比べたらずっとましです。私はもっと日本にいたかった。私だけでなく帰国後、受験を控えている高校生の息子も同意見です。妻に至っては、また日本に戻って韓国料理の食堂でもやって暮らしたいと、半ば本気で言っていますよ」

 スペック競争が韓国ほど過酷でないと言われたら、日本人は微妙な感情を抱くかもしれないが、ドラマや映画は当分、疲れた韓国人を癒すドラマをつくり続けなければならないようだ。

韓国人の憧れであり、スペック競争のシンボルとも言える住商複合の高層アパート(釜山

●配信情報

Netflixシリーズ『隠し味にはロマンス』独占配信中

[2025年/全10話]演出:パク・ダンヒ『弱いヒーロー Class1』(共同演出) 脚本:チョン・スユン『少年飛行』 クリエイター:ハン・ジュンヒ『D.P. -脱走兵追跡官-』シリーズ(演出・脚本)、『弱いヒーロー』シリーズ(クリエイター)

出演:カン・ハヌル『椿の花咲く頃』、コ・ミンシ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』『五月の青春』、キム・シンロク『地獄が呼んでいる』シリーズ、ユ・スビン愛の不時着』『弱いヒーロー Class2』、ペ・ナラ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2、ホン・ファヨン埋もれた心』、ペ・ユラム、オ・ミネ