韓国ドラマは、どんなジャンルでも主人公男女のラブロマンスがあり、かならず笑える要素がある。そういう意味では、ラブコメ的な要素を生かすのが韓国ドラマの極致なのだ。今まで見たドラマの中で、特に「これぞラブコメ!」と強く思えた作品をランキング形式でベスト10にしてみた。
■韓国ドラマ歴代の傑作ラブコメ「最高のベスト10」!
●傑作ラブコメ/ランキング10位『社内お見合い』(2022年)
アン・ヒョソプが演じるイケメン御曹司カン・テムはルックスが抜群で頭脳明晰。祖父の結婚強要に歯向かうことができず、社員のシン・ハリ(キム・セジョン)と偽装恋愛をする。彼女の「おどおどしながら逃げ回る姿」に大爆笑。しかも、デート中にいきなりボールを当てられて青タンまで作ってしまう。これほど顔面の変化で演じるヒロインは初めてだ。
●傑作ラブコメ/ランキング9位『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(2019年)
イケメンで優雅なチャン・ドンユンがもしも女装して沐浴していたら……考えただけでドキドキするような場面を痛快に取り入れたラブコメ史劇だ。そのチャン・ドンユンが扮するノクドゥは、家族を襲った刺客たちを追って男子禁制の村に乗り込む。必要があって女装する顛末をドラマが楽しく描いていく。キム・ソヒョンの気が強いヒロイン像も頼もしく見ていられる。前半は完全なラブコメだが、後半は史実を交えて重厚な歴史劇になっていた。
●傑作ラブコメ/ランキング8位『隠し味にはロマンス』(2025年)
「当代随一の芸達者」カン・ハヌルが演じるハン・ボム。大手食品会社の御曹司だが、性格が歪んでいた。陰謀に巻き込まれて地位を失うと、全州(チョンジュ)で食堂を開いているオーナーシェフのモ・ヨンジュ(コ・ミンシ)を頼るようになった。
気難しいヨンジュが徐々に心を開いていく過程にゾクゾクさせられた。それにつれて、ハン・ボムも改心して真っ当な人間に……食堂を三ツ星にしていく2人のやりとりが最高に面白かった。
●傑作ラブコメ/ランキング7位『キング・ザ・ランド』(2023年)
『赤い袖先』のイ・サン役で俳優としても超一流であることを証明したジュノ(2PM)が、満を持して次作でラブコメに主演した。相手役がユナ(少女時代)。その組み合わせだけで胸がときめいた。
キングホテルで本部長を務める御曹司ク・ウォン(ジュノ)は唯我独尊タイプ。対照的なのが最優秀社員のチョン・サラン(ユナ)。2人は最悪の出会いを経て、何度も衝突しながらやがて本当の愛に目覚めていく。その過程がとても良かった。
●傑作ラブコメ/ランキング6位『海街チャチャチャ』(2021年)
夏になると、ドラマで描かれた海辺の絶景の数々が浮かんでくる。まさに、ヒーリング・ラブコメだ。
ソウルにいられなくなった歯科医師ユン・ヘジン(シン・ミナ)は、海辺の町で開業して人生を取り戻していく。助けてくれた便利屋のホン・ドゥシク(キム・ソンホ)はラブコメ向きの最高のキャラだ。ドラマ後半はシリアスな場面もあったが、海辺の住民たちの愉快な生活ぶりが大いに楽しめた。