Prime Videoの日韓共同プロジェクトによる日本ドラマ『私の夫と結婚して』が6月27日、世界240以上の国と地域で独占配信を開始した。本作は全10話構成で毎週金曜日に2話ずつ、5週にわたり配信される。

 これに先立ち、日本版の出演者であるSUPER EIGHTの横山裕、白石聖、田畑智子、黒崎レイナ、Travis Japanの七五三掛龍也(しめかけ・りゅうや)が、6月26日に東京・江東区のユナイテッド・シネマ豊洲で行われた試写会&日韓コラボイベントに登壇。W主演の小芝風花、佐藤健は韓国からリモート参加した。

■パク・ミニョン&ナ・イヌ出演の大ヒット作『私の夫と結婚して』原作小説を日韓共同プロジェクトで日本リメイク!

 本ドラマの原作は韓国のNAVERウェブ小説『私の夫と結婚して』。韓国ではパク・ミニョンナ・イヌのW主演でドラマ化され、2024年1月1日から2月20日までtvNで放送された(日本ではPrimeVideoで独占配信中)。末期の胃癌に侵されたという設定の主人公を演じたパク・ミニョンが、37キロまで減量して撮影に臨むという鬼気迫る役作りで話題に。ヒロインを支える男性を演じたナ・イヌも大ブレイクした。

 そんな注目作がこのたび日韓共同プロジェクトとして、韓国の大手エンターテインメント企業CJ ENMと国際的ヒット作を量産している韓国の制作会社スタジオドラゴンがタッグを組み、日本リメイクされた。

 監督はNetflixで配信されて世界的大ヒットとなったドラマ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』などで知られるアン・ギルホ。日本版の脚本は『1リットルの涙』(2005年)、『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(2024年)などの大島里美氏が担当した。

■日本版『私の夫と結婚して』配信直前イベントに横山裕、白石聖、田畑智子、黒崎レイナ、七五三掛龍也が勢ぞろい!

東京での舞台挨拶に参加した左から七五三掛龍也、田畑智子、横山裕、白石聖、黒崎レイナ 撮影:韓国TVドラマガイド編集部 Amazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』Prime Videoにて独占配信中

 親友だと思っていた江坂麗奈(白石)と夫の平野友也(横山)の裏切り不倫と暴力で命を落とした主人公・美紗(小芝)が死の瞬間、10年前にタイムリープ。二度目の人生を得た麗奈は、自分を不幸にした夫と親友を破滅させよるためリベンジを計画する。そんな美紗に会社の部長・鈴木亘(佐藤)が関わってくる……。

 自己中心的でわがままなゲス夫の友也(韓国版はイ・イギョン)を演じた横山は、撮影時のエピソードを聞かれると「(友也の)気持ちが本当に分からなくて。僕の日常にはない像。どう演じるのかすごく悩んだ時期があり、現場でも気持ちが乖離する部分もありました」と難しかった役作りを吐露。

 一方、「監督が『友也いいよ! いけいけ!』と言ってくれて。その言葉を信じて4か月間、友也を全うできたと思います。台本を読み込んで、自分なりに落とし込んで、監督を信じて」とアン監督への信頼を語った。

 また、監督がOKを出す際、「友也、気持ち悪いよ!」と声をかけたそうで、「これでいいのかな? 褒められたのかな? と思いましたけどうれしかったです。監督と言葉が通じない部分はありましたが、感情でやり取りできて楽しかった。貴重な4か月間を過ごさせていただきました」と手ごたえを語った。

試写を見終わった観客に手を振る横山裕 撮影:韓国TVドラマガイド編集部 Amazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』Prime Videoにて独占配信中

■白石聖は“清純派女優”の殻を破る悪女役「麗奈と出会えてすごく誇り」

 一方、美紗を心の中で見下して夫を略奪する麗奈(韓国版はソン・ハユン)を演じた白石は、撮影について「大変でした。表面上は美紗と仲良くしている会話劇に見えてもお互いマウントを取っていたり、チクッと刺す部分があったり、裏腹な気持ちを含んでいるので、どういう見え方が適切なのかを風花ちゃんやアン監督と一緒に話し合いながら演じました」と明かした。

 横山同様、役作りに苦労したことがうかがえるが、「麗奈という役と出会えてすごく誇りに思っています。麗奈を演じて殻を破れた感覚になりました」と演技の幅を広げられたことを報告した。

 そのアン監督は指を骨折して足を引きずりながら撮影に臨んでいたといい、「大切なシーンを撮った時に満足がいかなくて。でも時間も押している中でどうしよう、と思っていたところ、監督が『満足するまで僕は足を引きずってでも撮るから安心して』と言ってくれて。うれし過ぎて監督について行こうと思いました」と役者魂をのぞかせた。

麗奈(小芝風花)ともみあいになる友也(横山裕) Amazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』Prime Videoにて独占配信中 (C)2025. CJ ENM Japan/ STUDIO DRAGON all rights reserved