ドラマは主人公男女の相性と周囲の設定が特に大事、とつくづく思う。U-NEXTにて独占配信中の『瑞草洞<ソチョドン>』は、イ・ジョンソクとムン・ガヨンという主人公コンビがとても魅力的だし、周りを固めるキャラが多士済々で見ていて本当に面白い。しかも、訴訟問題が1話完結で花を添える。始まった早々に傑作の予感がする。(以下、一部ネタバレを含みます)
■イ・ジョンソク&ムン・ガヨン共演『瑞草洞<ソチョドン>』見どころは?
物語の舞台になっているのはソウルの瑞草洞(ソチョドン)。裁判所があるので、周囲には法律事務所が多い。ドラマでは、ヒョンミンビルに集まっている法律事務所で働くアソシエイト弁護士たちが描かれていく。
独立せずに給料をもらって活動を続けるのがアソシエイト弁護士であり、『瑞草洞<ソチョドン>』ではランチ会に集まってくる5人が取り上げられている。それが、弁護士歴9年目に入ったアン・ジュヒョン(イ・ジョンソク)、まだ新人のカン・ヒジ(ムン・ガヨン)、お節介なチョ・チャンウォン(カン・ユソク)、遅刻ばかりしているペ・ムンジョン(リュ・ヘヨン)、ランチの料理をブログにあげることを趣味にしているハ・サンギ(イム・ソンジェ)である。
このランチ会に前任者から引き継いで新しく加わったのがヒジだ。彼女がジュヒョンを初めて見たとき、香港で以前会っていたことを持ち出すと、ジュヒョンはまったく覚えがないという。
この段階で2人の間がとてもギクシャクするようになった。前任者が残した引き継ぎ書には「ジュヒョンが一番頼りになる」と書いてあったのに、実際にはイライラさせられる存在だったのだ。
加えて、2人は同じ訴訟問題の原告側と被告側に分かれてしまい、差し押さえ案件でも立場が対立してしまう。こうして『瑞草洞<ソチョドン>』は、ジュヒョンとヒジの相性の悪さが強調されていく。
そういう危険要素を持ちながら、ランチ会の5人の会話がテンポよく進む。臨場感もたっぷりで、美味しい料理を食べながら会話が弾んでいく様子は羨ましいほど楽しそうだ。視聴者もその場に自分も参加しているような雰囲気になる。そこが、没入感の深まる理由になっている。
