今回の『暴君のシェフ』は、『宮廷女官チャングムの誓い』よりさらに前の時代を描いている。イ・ホンを彷彿させる国王は燕山君(ヨンサングン)であり、彼は1506年に王宮から追放されて廃位になっている。それは、唐辛子が朝鮮半島に入ってくる1世紀ちかく前のことだった。
それゆえ、『暴君のシェフ』に唐辛子が出てくるはずはないのだが、史実を先取りする形であえて出してくるところが、奇抜なこのドラマの妙味である。
唐辛子を使ってジヨンは料理対決にどう挑もうとしているのか。今後の展開から目が離せない。
●配信情報
Netflixシリーズ『暴君のシェフ』独占配信中(毎週土・日更新)
[2025年/全12話]演出:チャン・テユ 脚本:fGRD
出演:イム・ユナ(少女時代)、イ・チェミン、カン・ハンナ、チェ・グィファ、オ・ウィシク、ユン・ソア、イ・ジュアン、パク・ヨンウン、キム・グァンギュ、ホン・ジンギ

