チョン・ギョンホの体当たりの演技が光るNetflix『プロボノ：アナタの正義救います！』杏の木のロケ地は大田広域市の絶景スポット、大清湖・瞑想庭園【韓ドラから始める韓国旅行】

　チョン・ギョンホ主演作『プロボノ：アナタの正義救います！』がNetflixで配信中だ。最高裁判事候補にまで上り詰めた出世欲の強い裁判官が、罠にはめられ、法律事務所の公益弁護士（プロボノ）になることで、人間として成長していく法廷ヒューマンドラマだ。

　主人公を演じるチョン・ギョンホは、『賢い医師生活』シリーズでのクールな医師役と、『労務士ノ・ムジン』でのコミカルな演技を織り交ぜた役作りをしている。言葉巧みにまくしたてる弁論と全身を使ってのパフォーマンスで、文字通り体当たりの演技を見せてくれるチョン・ギョンホに注目だ。（以下、一部ネタバレを含みます）

■チョン・ギョンホ主演Netflix『プロボノ：アナタの正義救います！』見どころ紹介

　初の高卒裁判官であるカン・ダウィ（チョン・ギョンホ）は、ソウル中央地方裁判所で汚職事件を担当している。亡くなった母（キム・ジョンヨン／『オク氏夫人伝偽りの身分真実の人生』）の願いだった出世をめざし、どんな権力者であろうと忖度を許さない正義感の強さをもつ。

　そんなダウィは、横領に脱税、パワハラやセクハラと、どうしようもないほどの罪を重ねた財閥の会長に、予想を上回る重刑を言い渡し、世間の注目を集める。

　最高裁判所の判事候補に挙がり、順風満帆のように見えたダウィだったが、罠にはめられ、裁判官を辞職することになる。

　そんなとき、元カノのオ・ジョンイン（イ・ユヨン／『瑞草洞＜ソチョドン＞』）が代表を務める韓国随一の法律事務所、オ＆パートナーズへ誘われる。パートナー弁護士に抜擢されたと思っていたダウィだが、用意されたポジションは、社会貢献のために設立された公益訴訟チームのチーム長だった。同チームの弁護士たちは変わり者ばかりで……。

　裁判官時代は、最高裁判事になるために、投票権のある職員たちに媚を売ったり、SNSのフォロワー数が増えるのを見ては大喜びしたりと、優秀でありながらも、いけ好かない性格が見え隠れするダウィ。そんなお調子者で裏表のあるダウィを、チョン・ギョンホがおもしろおかしく演じている。

　花形であるM＆Aチームを蹴ってプロボノに異動したオタク気質のパク・ギプム（ソ・ジュヨン／『浪漫ドクターキム・サブ』シリーズ）、キノコ好きのベテラン弁護士、チャン・ヨンシル（ユン・ナム／『シン社長プロジェクト』）、何事にも熱くなるユ・ナンヒ（ソ・ヘウォン／『わたしの完璧な秘書』）、野心家のファン・ジュヌ（カン・ヒョンソク／『月水金火木土』）と、プロボノ弁護士たちはバラエティに富んだ顔ぶれだ。

　プロボノチームで手柄を立てて、なんとか最高裁判事の椅子を手に入れたいと画策するダウィと、困っている市民たちを堅実に救おうとするギプムとの確執、そしてプロボノと、政財界の重鎮の弁護を一手に引き受けるエリート弁護士、ウ・ミョンフン（チェ・デフン／『おつかれさま』）の対決が見どころとなっている。

　また、ソン・ドンイルが裁判官として、ユ・ジェミョンが証人として法廷に立つ財閥会長役で特別出演し、大きな存在感を見せている。

『梨泰院クラス』『雲が描いた月明り』を手掛けたキム・ソンユンとペク・サンフンの共同演出、脚本は元・ソウル中央地方裁判所の部長判事という経歴を持つムン・ユソク（『悪魔判事』）が手掛ける。