韓国ドラマのOST(オリジナルサウンドトラック、挿入歌)を多数手がけているシンガー・ソングライターのチェ・ユリが去る12月10日に東京・築地の浜離宮朝日ホールで日本での初コンサート「PREMIUM CONCERT in JAPAN」を開催した。
■歌手チェ・ユリが歌う『海街チャチャチャ』OST「Wish」、心にしみる歌詞とメロディー
チェ・ユリはキム・ソンホとシン・ミナが主演した『海街チャチャチャ』(2021年)で初のOSTを手掛け、心にしみる歌詞とメロディーが特徴の「Wish」を提供。
その後、キム・スヒョンとキム・ジウォンが主演を務めた『涙の女王』(2024年)の「Promise」、パク・ボヨン、ジニョン(GOT7)、リュ・ギョンスが出演した『未知のソウル』(2025年)の「Yellow Spring」など、名だたる人気ドラマのOSTに次々と参加して人気を得ている。
この日のステージも豊かな感性と優れた音楽性に加え、包み込むような温かい歌声で観客を魅了した。
グレーのパンツ衣装で登場したチェ・ユリは初の日本公演の1曲目として「Shape」を披露。やや緊張した面持ちながら「今日は日本で初めてのコンサートです。皆さんと楽しい時間を作りたいと思います」とにこやかにあいさつし、「Wish」を伸びやかな高音を交えて熱唱。Netflix配信の韓国ドラマ『海街チャチャチャ』が日本でも大ヒットしただけに、観客席は熱気に包まれ大きな拍手が巻き起こった。
■美しいギターの音色やピアノの力強い響きが観客の胸にしみわたる感動のステージ
今回のステージはチェ・ユリのボーカルにアコースティックギター、キーボード(ピアノ)というシンプルな編成。それだけに美しいギターの音色やピアノの力強い響きが観客の胸にストレートに届いた。4曲目の「Do my best」では立ち上がって歌声の熱量を上げ、6曲目として歌手・竹内まりやのカバーとなる「Plastic Love」を熱唱した。
チェ・ユリは「日本での初ライブですのでJ-POPのカバーを準備してきました。日本語の発音がとても心配です」と謙遜していたが、日本語歌詞の世界観をチェ・ユリらしい思いで再現し観客を感動させた。歌唱後は「日本語はとても優しい感じがします」と語るなどJ-POPの魅力も語った。
13曲目の「forest」は韓国のポップ界から注目された名曲。「私にとっていちばんのヒット曲です。この曲が韓国で有名になったので日本に来ることができました」と照れながら紹介した。