『美男<イケメン>ですね』『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』など、数多くのロマンティックコメディを生んだ脚本家、ホン姉妹こと、ホン・ジョンウン&ホン・ミランの最新作『恋の通訳、できますか?』がNetflixで配信中だ。
『海街チャチャチャ』『おつかれさま』のキム・ソンホが、マルチリンガルの通訳士を演じる。そして、世界的トップスターとなった女優に扮するコ・ユンジョンは、『還魂』シリーズに続き、本作でもホン姉妹とタッグを組む。(以下、一部ネタバレを含みます)
■ロマンティックコメディの大家、ホン姉妹最新作『恋の通訳、できますか?』見どころは?
物語は、イタリアの岩山に建つ古城から始まる。ここで、国籍の異なるカップルが各国を旅する『ロマンチックトリップ』という番組のラストシーンの撮影が行われている。旅番組の主役は、ゾンビ映画撮影中のトラブルをきっかけに、一躍トップスターとなったチャ・ムヒ(コ・ユンジョン)と、「ロマンス王子」の異名を持つ日本人俳優・黒澤ヒロ(福士蒼汰)だ。
撮影中にヒロが突然ムヒへ愛の告白をしたことで、スタッフ一同は困惑する。中でも一番動揺したのが、2人の通訳を務めるマルチリンガル通訳士のチュ・ホジン(キム・ソンホ)だ。
ムヒは1年前に、自分を裏切った元カレに悪態をつくために出かけた日本の観光地、江の島で、ホジンと出会っていた。その後の再会を経て、ムヒとホジンは、互いに気になる存在となっていた。
ムヒは幼い頃に両親を交通事故で亡くしたが、そのことを憶えていない。また、ゾンビ映画で自分が演じた「ドラミ」が、最近自分の前に幾度となく現れ、自分を脅かしている。そんなムヒが抱える悩みを、唯一知っているのがホジンなのだ。
ムヒのなかで、次第にドラミの存在が大きくなり、遂にムヒの別人格として現れるようになる。しかも、ドラミは、ホジンやヒロを惑わせる行動をとるようになり……。
ひとの言葉を正確に相手に伝えることが仕事のホジンが、ムヒやその周囲の人々の言動に動揺し、その役目を果たせなくなるところが面白い。
また、『いつかは賢いレジデント生活』で無気力なレジデントを淡々と演じていたコ・ユンジョンが、ドラミの出現に苦しみながらも一途に恋する女性を、感情をむき出しにしつつ、おちゃめに演じている。
「俺様」的存在のヒロを演じた福士蒼汰は、本作の役作りのために、半年に亘り韓国語を勉強したという。その見事な成果が、終盤のセリフに如実に現れている。
劇中の旅番組のロケも含め、イタリア、カナダ、日本、韓国と4か国で撮影が行われるという、大変豪華で見ごたえのある本作は、ロードムービーのように美しい風景や季節の移ろいを楽しむことができる。演出は『最愛の敵〜王たる宿命〜』の ユ・ヨンウンが務める。
●配信情報
Netflixシリーズ『恋の通訳、できますか?』独占配信中
[2026年/全12話]演出:ユ・ヨンウン 脚本:ホン・ジョンウン、ホン・ミラン
出演:キム・ソンホ、コ・ユンジョン、福士蒼汰、イ・イダム、チェ・ウソン、玄理、ソンジュン