劇中、『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』のシン・ユンジュ扮するセッターの選手が、「私の短所は気が小さくて、他人の顔色をうかがってばかりいることです」とうなだれていると、監督は、「短所と長所は表裏一体。短所を殺したら長所も死んじまう。おまえはセッターなんだから、いつも周りの顔色をうかがっている必要がある」と意識を変えさせる。
「私の長所を認めてくれたのは監督が初めてです。それが監督の長所です!」
こうした指導を根気よく続け、同時に敵の選手のプレイ映像を徹底的に分析することで少しずつチームが熱を帯びてゆくシーンは感動的である。
『1勝』は上映時間が107分なので、水平飛行になってから視聴しても着陸までに余裕で完走できる。大韓航空などレガシーキャリアの個別モニターで上映される映画は最近、日本語字幕も選択できるので、機会があればぜひ観てほしい。
●作品情報
『1勝』
[2024年]監督:シン・ヨンシク 脚本:シン・ヨンシク
出演:ソン・ガンホ、パク・ジョンミン、パク・ミョンフン、チャン・ユンジュ、イ・ミンジ、チョ・ジョンソク

