■『シン・イラン法律事務所』食堂ロケ地仁川・富平区とは?

『シン・イラン法律事務所~真実は、あの世からやってくる!?』には、イランの母が家族と営む「ドキドキ精肉食堂」が登場する。息子の就職を喜び、焼酎やサムギョプサルを客に振る舞う光景が、とても微笑ましく描かれている。

 撮影が行われたのは、韓国北西部にある仁川広域市の区のひとつ、富平(プピョン)だ。仁川広域市の中東部に位置する富平は、かつては稲作が盛んにおこなわれていたが、現在は工業地域と市街地、そして住宅地が整備されており、ソウルのベッドタウンとなっている。

『シン・イラン法律事務所』ロケ地のそばにある富平ヘムルタン通りで食べた海鮮鍋

 ソウル都市鉄道1号線・富平駅の西側に富平公園がある。ここはかつて、仁川陸軍造兵廠(ぞうへいしょう)があった場所だ。日中戦争(1937~1945年)の最中、早急に大量の兵器が必要だった日本は、盆地で米軍の爆撃を避けられること、中国と陸続きで鉄道や港があり交通の要地であることから、富平に大阪の陸軍部隊管轄の造兵廠を作るべく1940年に着工した。銃や弾丸などの陸軍兵器のほかに、1944年以降には小型船舶と潜水艇の製造も行っていたという。

 今は平和を象徴する公園に姿を変えたが、このような史実があったことを忘れることなく、戦争のない平和な世界が続くことを願ってやまない。

日本統治時代に仁川陸軍造兵廠があった富川公園

●仁川市・富平へのアクセス

ソウル都市鉄道1号線ソウル駅から富平駅まで約45分。