日本で公開中の『映画 冬のソナタ 日本特別版』の元になった韓流名作ドラマ『冬のソナタ』。この作品でペ・ヨンジュンと一緒に主役を担ったチェ・ジウにスポットを当ててみよう。彼女はどういう経緯を経て、『冬のソナタ』に主演するようになったのだろうか。
■『冬のソナタ』出演エピソード、チェ・ジウは自分と性格が似ているユジン役を演じることがとても嬉しかった
子供の頃の夢は軍人になることだった。チェ・ジウの場合、父が軍人だったのでその影響を強く受けたのだ。けれど、当時の韓国では女性が夢を持てるほど軍隊は甘い世界ではなかった。
そのかわり、成長すると華やかな演劇にあこがれる自分自身が見えてきた。もともと、感受性の強い少女だった。
幸いに、同級生の中でも特別に背が高かった。目立ちたいという欲もあった。自然に女優をめざすようになった。
MBCのタレント・オーディションに応募して合格することができた。しかし、演技力は未熟で端役ばかりだった。
思わぬところから好機が転がり込んできた。1995年、当時の韓国で人気が高かったフランスの女優イザベル・アジャーニに似ている人を選抜する大会で大賞を受賞。これで「チェ・ジウ」の名は芸能界でも広く知られるようになった。
1997年には、ドラマ『初恋』でペ・ヨンジュンと初めて共演した。この作品は、韓国のテレビ歴代最高の65.8%という視聴率をあげた。大ヒットの恩恵を受けて、チェ・ジウにも主役の依頼が舞い込んだ。
しかし、舌足らずな発音を指摘する声も多くなった。コメディ系の女子タレントがチェ・ジウの発音を真似して笑いを取ったりもしていた。俳優である以上は厳しい批判にも耐えなくてはならない。さらに、別の面で女優としての悩みがあった。
「真に納得できる作品にめぐりあっていないのでは……」
演じる役柄のイメージが固まりすぎているのが不安だった。その点を見抜いていたのがユン・ソクホ監督だった。彼はチェ・ジウを『冬のソナタ』の主役に推した。その理由は何だったのか。ユン・ソクホ監督はこう述べた。
「女優のでき上がったイメージを変えることも演出の妙味です」
もちろん、監督は演技力も高く評価していた。