■韓国の地方の魅力と楽しみ方
都市生活者が敬遠しつつも心惹かれてしまう韓国の地方とはどんなところなのか、その魅力と楽しみ方をお教えしよう。
韓国が首都ソウルを中心とした極端な一極集中国家であることは外国の人にもよく知られている。ドラマや映画で華やかなソウルの街ばかり見ている人は、高速バスに1、2時間ほど揺られて地方の市町村に降り立つと、その鄙びた様子に驚くはずだ。
バスターミナルからそう遠くないところにある在来市場を一巡りしたら、市場に買い出しに来た地元民で賑わっている飲食店に入るといい。屋台でも固定店舗でもかまわない。店の人と目が合ったら、「アンニョハセヨ(こんにちは)」とあいさつしよう。地元民が店に入ってくるときは「アンニョハセヨ」などと律儀にあいさつしないし、その発音の不自然さから、すぐ外国人だと気づいてもらえるはずだ。
日韓の民間交流が盛んになったとはいっても、それはソウルや釜山、地方の道庁(日本で言う県庁)所在地レベルの話。地方の市町村では「日本人に会うのは初めてだ」という人も珍しくない。田舎の飲食店で隣席の客が中高年だったら、突然現れた日本人を大いに珍しがってくれるだろう。そんなときは臆せず「アンニョハセヨ」とあいさつして、自分が外国人であることをアピールすべきだ。
昼下がりの市場の飲食店には明け方から農作業をして仕事上りの一杯を楽しんでいる人も多い。ドラマ『都会の部長 田舎へ行く』で言えば、イ・ソファン扮する村長タイプが狙い目だ。そんな人と目が合ったら、「マシッケンネヨ(美味しそうですね)」と笑顔で話しかければ、ご相伴にあずかれる可能性大。あとは「コンベ ハプシダ(乾杯しましょう)」の掛け声とともに杯を乾せば盛り上がりは必至である。

